カイロプラクティックってなに?

カイロプラクティックの治療を受けたことはありますか?はてな?

・「整体やマッサージとなにが違うの?」と思っている方も多いのでは?

・今回はこのような方たちにも安心して治療を受けていただけるよう、カイロプラクティックについてできるだけわかりやすくご説明いたします。

カイロプラクティックとは

人
・カイロプラクティックは、主に脊柱(背骨)のゆがみを調整することにより、病気や体調不良の原因となる、「神経の圧迫」を取り除くことを目的とした手技療法です。

・「神経の圧迫」を取り除くことで、脳からの神経伝達が回復し、人間が本来持っている先天的治癒力(自然治癒力)が高まり、怪我や疾病から回復し、生活の質(Qualiry Of Life,QOL)が向上します。

・また、ゆがみのないよい姿勢は、自律神経をととのえる効果もあります。

神経について

・人体には神経がおおよそ1,400億本あり、知覚神経が20%、自律神経40%、運動神経が40%を占めているといわれています。
人体
・このうち、痛みを感じるのは知覚神経の20%のみです。

・脊柱(背骨)は家事、育児、仕事や勉強等の日常生活、妊娠や出産、運動不足/過度な運動等様々な原因でゆがみます。

・そして、ゆがみがひどくなると神経を圧迫し、知覚神経が「痛み」を感知します。

・肩こりや腰痛は、知覚神経が肩や腰の神経の圧迫を感知して、「背骨のゆがみのサイン」を脳に伝えているともいえます。

・実は、知覚神経が圧迫を受けているとき、知覚神経以外の自律神経や運動神経も同時に圧迫を受けているのです。

・以下は背骨がゆがんだ時に起こる症状を、まとめた図です。

・例えば頸椎の1番(C1:首の骨の一番上の骨)がゆがむと、「頭痛、神経過敏、不眠症、慢性疲労、めまい」等を引き起こすのです。

症状













知覚神経、自律神経、運動神経等の神経は、すべて「椎間孔」という背骨と背骨の間にあるトンネルを通って、全身を巡っています

・この椎間孔というトンネルは、脊柱(背骨)がゆがむと狭くなり、神経を圧迫します。

・というのも、このトンネルは背骨自体に穴があいてるのではなくて、上下の背骨の隙間(すきま)にあるので、背骨がゆがむとトンネルの幅も狭くなってしまうからです。
圧迫
・また、背骨がゆがみ部分的に体重がかかると、背骨と背骨のクッションとなる椎間板という組織が椎間孔にせり出し、トンネルの幅が狭くなることもあります。

・このような場合も、椎間孔のトンネルを通る神経は圧迫されます。

・一般的に肩こりや腰痛に対しては、痛みの緩和のための治療(麻酔、アイシング等)をされたり、痛みをおさえる薬や湿布を処方されたりします。

・このような治療は、知覚神経を麻痺させるための治療ともいえます。肩こり腰痛

・痛みの急性期、すなわち、痛くて日常生活が送れない時期に限定すれば、このような治療は効果的です。

・しかしながら、痛みの本来の原因となる脊柱(背骨)のゆがみを治さないで放置したとしたらどうでしょう??さらにひどい状態になって肩こりや腰痛が再発することになります。

・なぜなら、痛みの根本の原因である脊柱(背骨)のゆがみは放置されたままだからです。

・また、上記の図にあるような他の症状(内臓疾患、運動機能低下等)も引き起こす場合もあります。

・先ほどおはなししたとおり、肩こりや腰痛は、「背骨のゆがみ」を知覚神経を通じて患部から脳へ伝えるサインですがこのとき同時に自律神経や運動神経も圧迫を受けているからです。健康

・カイロプラクティックの本来の目的は、肩こりや腰痛等の痛みの緩和、すなわち「マイナスからゼロ」に身体の状態を戻すことではありません。

・肩こりや腰痛の原因となる、「神経の圧迫」や「背骨のゆがみ」にアプローチして、肩こりや腰痛が起こらない、もしくは起こりにくい身体を提供すること、すなわち「マイナスからプラスに」身体の状態を持っていくことなのです。

・このように、肩こりや腰痛は


「背骨ゆがみを直す」

「筋力のアンバランスを整える」

「運動不足の解消(過度な運動を一時休む)」

「食生活を見直す」

等、生活習慣を変えるサインとして、痛みの根本原因にアプローチする必要があるのです。

カイロプラクティックの起源

DD
・西洋では、紀元前から脊柱(背骨)のゆがみにより病気が発生するのではないか、と考えられていました。

・そして、脊柱(背骨)のゆがみを矯正することで、病気を治療する民間療法が複数の地域で行なわれておりました。

・この考えを体系化し、発展させたのがカイロプラクティックの創始者であるDDパーマー(アメリカ)です。

・1895年9月18日にこのような療法が「カイロプラクティック」と名づけられました。

ソクラテス
チェックヒポクラテス(医学の父)の言葉:

「人のからだは、疾病に関し自然に回復する。医者はその回復しようとする自然の力を補佐するのが役目である。」

「自然の力とは人のからだの中に潜んでいる偉大な力、それは先天的治癒力(自然治癒力)のことで、この力が人のからだを疾病から回復させる」

「骨について研究し、その知識を得なさい。すると骨からいろいろな病気が発生することがわかる」



エジソン
チェックエジソンの言葉:

「未来の医師は薬を用いないで、患者の治療において、人体の骨格構造、栄養、そして病気の原因と予防に注意を払う事になるだろう。」



・カイロプラクティックの特長としては、いわゆる対症療法(一時的に痛みの神経を麻痺させたり、症状を押さえ込むような治療のこと)と異なり、痛みや不調の発生する根本原因を取り除くことを目的としていることにあります。

・カイロプラクティックは基本的には西洋医学をベースとし、科学的アプローチを重要視しています。

・しかしながら、東洋医学と同じく、疾病に直接働きかけるのではなく、脊柱(背骨)のゆがみを矯正することによって、体の先天的な治癒力(自然治癒力)を向上させ、疾病を改善することを目的とします。

・また、カイロプラクティックは手技療法なので、薬による副作用などはありません。

整体とカイロプラクティックの違い?

人
・整体というのはもともとは造語で、それほど古くからある言葉では無いようです。

・整体という言葉が一般的に用いられるようになったのは明治以降のことです。

・明治以降、文明開化にともない欧米から西洋医学が日本に入ってきました。

・このときに、アメリカの三大手技療法と当時言われた療法(オステオパシー・カイロプラクティック・スポンディロテラピー)も日本に入ってきたのです。

・これらの技術を、それまでにあった既存の民間療法(按摩や骨接ぎ等)と区別する形で名づけられたのが、「整体」という言葉です。
整体
・当時、日本の民間医療に携わっていた人達は、これらのアメリカの技術を、それまでにあった既存の療法(按摩や骨接ぎ等)に取り入れ、「整体」と名のり施術をしていました。

・おそらく最も一般的な認識としての「整体」という言葉は、「カイロプラクティック」を日本風にアレンジしたものです。

・整体とカイロプラクティックが混同されてしまうのは、このような歴史的な経緯が関係しているようです。

・整体と一言に言っても、施術の方法にバリエーションがとあるのは、この三大民間療法のどれに比重を置くのかということと、その流儀の成立過程でほとんど説明が付きます。

・とはいえ、今となっては歴史的な経緯を理解している人は殆どいないようですので、「整体」という言葉は、かなりあいまいに使われているというのが現状のようです。

カイロプラクティックの位置づけ

・現在、約40の国々で医療類似行為として法制化されています。
世界保健機関
WHO(世界保健機関)で有効性認められている代替医療(西洋医学を補完代替する療法のこと)は、鍼灸とカイロプラクティックのみ
です。

・これらの国々では、カイロプラクティックの治療家は「DC(ドクター・オブ・カイロプラクティック)」と呼ばれています。

カイロプラクティックについてもっと詳しく

詳細に
・ここからは、患者さんからよく聞かれる質問に回答する形で、カイロプラクティックのことをより詳しくご紹介していきます。

・コンテンツは随時更新していく予定です。

・お時間のある時にお読みいただければ幸いです。

目次


カイロプラクティックの起源


今回は原点に返って、カイロプラクティックの歴史をご紹介します。歴史

みなさん、カイロプラクティックという言葉は聞いたことがあっても、具体的にどんなことをするのか、わからない方も多いかもしれません。

カイロプラクティックの歴史を紐解くことで、カイロプラクティックとは本来どのような治療法だったのか、ご理解いただけると思います。

カイロプラクティックの創始者

パーマー
カイロプラクティックの創始者、ダニエルディビットパーマーは、1845年3月7日にカナダのトロント近郊で生まれました。

アメリカ南北戦争の頃、1865年に国境を越えてアメリカに入りました。

多くの苦労をしながら入植地を放浪し、養蜂家になりました。

その後、魚屋をはじめ様々な職を転々としつつ、趣味の骨相学(頭の形から本人の性格や能力を判断しようとする学説)と心霊研究が昂じて、1885年40歳の時にダベンポートという町で自然磁気治療院を開設しました。

磁気治療は両手を患部に置き、施術者は自分の身体の中にプラスの意識を作り、患者の愁訴をマイナスのイメージとして、強力なプラスの意識でこれを振り払うというものでした。

パーマーは磁気治療をしつつ、疑問に思い引っかかっていたことがありました。

古くは病気は悪魔の仕業という考え方からはじまり、病気の原因は常に身体の外にあるということを前提にしていました。

しかしながら、この考え方だと、同じ生活をしていても病気になる人とならない人がいるということの説明がつきません。。。

カイロプラクティックで耳が聞こえた!


dd palmerカイロプラクティックの創始者ダニエル・ディビッド・パーマーが磁気治療ではなく、初めてカイロプラクティックの矯正を行ったのは1895年ことです。

矯正を施されたのは清掃員のハービー・リラード氏でした。

彼は耳が不自由でした。

原因は17年前「窮屈な姿勢で身をかがめた時に、背中がガクッと崩れるような気がしてそれと同時に耳が聞こえなくなった」とのことでした。

パーマーが彼の身体を調べてみると、背骨の椎骨の一つが正しい位置からずれていることがわかりました。

パーマーはこのような椎骨のズレを「サブラクセーション」と名付けました。

「この椎骨をもとの位置に戻せば、彼の聴力は回復するのではないか?」と考えたパーマーは、リラード氏の同意のもと椎骨を正常な位置に戻すよう背骨を矯正しました。

すると間もなくリラード氏の聴力が回復したのです。

後日このうわさを聞き付けた、原因がはっきりしない心臓病患者がパーマーのもとを訪れました。

この患者も脊柱の矯正によって、心臓病から回復したのです。

カイロプラクティックと命名


パーマーはこれらの症例に基づき「あらゆる病気の95%は、椎骨のずれが原因である」という結論を導き出しました。

パーマーは病気の原因は身体の外部にはなく、悪魔の仕業でもないことを自ら証明したのです。
手
ダベンポートで大学の特別研究員の職にあったサミュエル・ウィード牧師にその発見を打ち明けると、牧師は「手で施す」という意味のギリシャ語から、それを「カイロプラクティック」と命名してはどうかと提案しました。

こうして、ずれた背骨(サブラクセーション)を矯正するという健康科学、カイロプラクティックがはじまったのです。

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カイロプラクティックの定義


前回までは、カイロプラクティックがどのようにして始まったのか?その歴史についてご紹介してきました。

今回は、カイロプラクティックはどのような治療法なのかという観点から、カイロプラクティックの定義についてご紹介したいと思います。

カイロプラクティックは100年以上の歴史があり、現代ではその治療法についても様々な流派に枝分かれしてきています。

そして、それぞれの流派ごとに独自のカイロプラクティックの定義をしています。

つまり、現代ではカイロプラクティックとひとくちにいっても、いくつかの定義が存在するという状況になってきています。

そこで、まずはカイロプラクティックの創始者D.Dパーマーが創った学校である「パーマー大学」におけるカイロプラクティックの定義をご紹介したいと思います。

パーマー大学

そもそもカイロプラクティックはどのような治療法としてはじまったのか、ご理解いただけると思います。

パーマー大学におけるカイロプラクティックの定義


パーマー大学におけるカイロプラクティックの定義は以下のとおりです。はてな

・カイロプラクティックフィジシャンは対症療法家ではない
(注1)。

・対症療法に優れることは、治療手段の使用、適応に熟練することになる。

・カイロプラクティックフィジシャンは対症療法としての治療手段を用いない。

カイロプラクティックは、疾患の原因を同定しそれを手によってアジャストメント(矯正)し、患者の心身の完全な健康を回復し維持させる
最も科学的で実践的なシステムである。

・カイロプラクティックフィジシャンは、疾患を直接その原因にむすびつけるが、その原因とは、脳と障害を受けた組織、器官との間の流れの妨害である。(注2)

・疾患の原因は、その正常な流れの妨害である。

この流れの障害は、部分的にずれた脊椎によって起こされる
(注3)

・もし身体にそのような流れが存在しなければ、妨害もありえない

・妨害、流れは生理的な言葉ではない。

脊椎が神経を圧迫する、インピンジメント(神経が締め付けられること)するということである。
(注4)

・インピンジメントと圧迫は同じものである。

・神経は脊椎のずれによってインピンジメントされる

・覚えておくべきことは、我々は疾患の症状を治療するのではなく、その原因を修正するということである。

カイロプラクティックの定義_補足


前回はカイロプラクティックの定義についてご紹介しましたが、ここで何点か注釈を加えたいと思います。

注1:
カイロプラクティックの定義によると、カイロプラクティックフィジシャンは肩こりや腰痛等の痛みに直接アプローチしません。

あくまでも、肩こりや腰痛の原因にアプローチするということになります。

すなわち、肩こりや腰痛がある部分を整体やマッサージのように「もんだり」、物理・理学療法のように「温めたり」「冷やしたり」「電気をかけたり」といったようなことは、純粋なカイロプラクティックではないということになります。

肩こりや腰痛の原因(脊椎のずれ)にアプローチすることがカイロプラクティックの治療法ということです。

注2注3注4

肩こりや腰痛の原因は、脊椎のずれにあります。

このずれが起きている個所で、神経が圧迫されているのです。

この神経の圧迫が、脳と障害を受けた受けた組織との神経伝達を妨害することによって、肩こりや腰痛を引き起こすのです。

上記の脊椎のずれを、カイロプラクティックフィジシャンは「サブラクセーション」と呼びます。
自然治癒力
そして、脳には障害した組織・器官を治す「イネイトインテリジェンス(自然治癒力)」があると考えられています。

すなわち、脳からの障害した組織や器官を治すための信号(自然治癒力)が、サブラクセーションの箇所で妨害されることによって、肩こりや腰痛が引き起こされているとカイロプラクティックフィジシャンは考えるのです。

ストレート系カイロとミックス系カイロ


ただし、冒頭述べた通り、現在数多あるカイロプラクティックの流派は、必ずしもパーマー大学が定義するカイロプラクティックに従っているとはいえません。

パーマー大学が定義するカイロプラクティックを遵守している人々を、「ストレート系(カイロプラクティック哲学重視派、パーマー系)」と呼んでいます。straight vs mixed chiropractic

ストレート系は、「カイロプラクティックは脊椎のずれの箇所を探し出し、アジャストメント(矯正)することに限るべきである」という信条に従っています。

ストレート系に対立する流派として「ミックス系」があります。

ミックス系が定義するカイロプラクティックは、上記の定義も含みますが、より完璧な診断、予後、そして栄養指導、運動、生活指導、他のヘルスケアとの協調も含み、患者に何が必要なのかを重視します。

一口にカイロプラクティックといっても、治療院によって手技が異なっているのは、上記のような理由があるからです。

未病気状態


カイロプラクティックは本来、表に現れる病気(disease)を治療対象としてはいません。

dis-ease(未病気状態)における予防医療を目的としています。未病気状態

カイロプラクティックの創始者D.Dパーマーは未病気状態を下記のように定義しています。

「自然治癒力の障害、トーン(身体が本来持つ微細な振動)の低下、脳の能力と身体すべての細胞とを連結する神経伝達路の機能低下」

いずれにせよ、カイロプラクティックフィジシャンは骨格、骨盤のゆがみを矯正することにより、神経の流れを回復することで、”結果として”健康な身体を手にいれるお手伝いをしているのです。

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サブラクセーションとは?


カイロプラクティックは、神経の圧迫箇所を解放し、人間が本来もっている自然治癒力(イネイトインテリジェンス)を発揮させる療法です。自然治癒力

カイロプラクティックの考えでは、脳が自然治癒力を発現させるための命令を下していて、その伝達通路である神経に障害が起きると、人間が本来持っている自然治癒力が発揮できず、疾病を引き起こすとしています。

このような神経の圧迫、障害箇所をカイロプラクティックではサブラクセーションと呼んでいます

直訳すると、亜脱臼です。

カイロプラクティックフィジシャンは、このサブラクセーションを解放するスペシャリストということになります。

少々固い話になりましたが、今回はカイロプラクティックの肝である”サブラクセーション”についてご紹介したいと思います。

サブラクセーションはなぜ起きるの?


カイロプラクティックで定義されるサブラクセーションは、慢性的な姿勢の歪み等の構造的な問題、あるいは外傷的な原因により発生します。
subluxation
そして、このサブラクセーションによって、関節の位置情報や運動情報のセンサーとなる固有受容器、あるいは筋肉の中の感覚器である筋紡錘や腱紡錘、また筋膜など膜系に分布する鋭敏な深部感覚受容器に障害が起こるのです。

筋紡錘・腱紡錘

これらの障害が原因となって、神経の伝達が混乱します。

障害発生箇所の周囲の筋肉はもちろん、遠く離れた部位の筋肉の緊張や末梢の血管の緊縮を引き起こす場合もあります。

具体的な例としては、むちうちがあります。

たとえば自動車事故等で、筋肉・腱・靭帯等の軟部組織に傷害を受けた時に、その治癒過程で筋膜(筋肉を覆う膜のこと)のような膜が縮んだまま癒着してしまう場合があります。

このように癒着して固く縮んだままの軟部組織を放置しておくと、それが潜在的な神経刺激の発生箇所(トリガーポイント)となります。

トリガーポイントこのトリガーポイントは、寒さや筋肉の疲労等の悪化要因が重なると、そこから異常な神経の刺激が発生し、その周囲の脊髄や、時には脳幹のレベルから、異常な神経の信号が末梢の組織に送られてしまうのです。

この結果、筋肉の異常や収縮や血管の緊張によって、痛みが本来障害を受けたところとは違う離れたところにあらわれることがあります。

こうした痛みは、神経痛のようにはっきりと現れるような痛みではなく、しびれるような痛みとなるケースもあります。

筋肉は覚えている?


筋肉、腱、靭帯等軟部組織の障害は、その組織に何らかの記憶の痕跡を残すことがあるようです。
古傷
たとえば、高名なオステオパシー医であるアプレジャーは、「衝撃によるエネルギーはその部分に孤立して保存され、それが潜在的に事故のときの恐怖や感情の動転と結び付き様々な症状として現れている。事故の時の傷害を見いだすと患者はその時の様子を思い出し、抑圧されていた感情のエネルギーを解放することがある。」としています。

これが事実だとすると、筋肉や腱等の軟部組織の障害は、単に筋骨格系のみならず、脊髄や脳幹・間脳・大脳辺縁系にまで影響を及ぼすことが推察できます。

寒くなると古傷が痛むというのは、このことを如実に表しているといえます。

したがって、たとえいますぐ症状を表さないような微小なサブラクセーションであっても、そこから繰り返し発生する、異常な神経系への刺激によって、身体はなんらかの変調を起こしてしまうのです。

カイロプラクティックフィジシャンは、このようなサブラクセーションを引き起こしている箇所を特定し、正常な神経伝達をとりもどすスペシャリストです。

カイロの施術を受けると、一見障害箇所とは関係のない場所にアプローチされる場合があります。

これはカイロプラクティックフィジシャンがサブラクセーションの場所を特定し、神経の促通を回復するお手伝いをしているということのあかしなのです。

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カイロプラクティックの効果


患者さんによくカイロプラクティックの効果について聞かれることがあります。

「アトピーに効くのか」「ダイエットに効くのか」「小顔になれるか」「花粉症に効果はあるか」etc
健康
カイロプラクティックは一般的に筋骨格系の疾患、つまり、慢性的な肩こりや腰痛等にのみ効果があると思われがちですが、施術を受けた方の中には「便秘が治った」とか「夜すっきり眠れるようになった」とか、筋骨格系の疾患以外の副次的な効果を実感される方もおられるようです。

これは、カイロプラクティックが人間が本来持っている回復力、いわゆる「自然治癒力」を活性化させた結果なのです。

では、自然治癒力が高まるとなぜこのような効果があらわれるのか。

今回はカイロプラクティックの効果として、自然治癒力の活性化についてご紹介したと思います。

自然治癒力について


もともと人間には、自然治癒力という力が備わっています。

自然治癒力とはすなわち、自分で自分の故障箇所を治してしまう力のことです。

たとえば、今仮に手を切ったとします。

流れ出る血を止めるために、傷口をおさえるでしょう。

これは、現代医学でいう「圧迫止血法」になります。

そして、傷口に傷薬をつけるでしょう。

そうすると、数日の間に傷口の肉は盛り上がり、傷口は自然にふさがってきます。

このような現象をみると、あたかも傷薬が傷口を治したように見えるかもしれませんし、またそのように誤解している人もいるでしょう。

しかし、傷薬は単なる消毒薬にすぎません。自然治癒力

決して、傷口を閉じたり、ましてや傷口の肉をを盛り上げる力はもっていません。

これがまさに自然治癒力になります。

お医者さんが口にする「安静にしてください」という言葉も、この自然治癒力を高める方法のひとつです。

犬や猫は病気になると、身体を動かさず、食事もほとんど食べず、いたずらな体力の消耗を防いで、体力を蓄えます

このようにして、自然治癒力を高めて、病気に打ち勝つという方法をとっています。

すなわち、犬や猫は生来もっている自然治癒力を武器にして、病気と闘っているのです。

自然治癒力を高めるには?


自然治癒力を高める一般的な方法には、安静・栄養・運動等があります。
健康
一番有効な方法は何かというと、身体の各部分、各臓器、各器官が持てる能力をフルに発揮できる状態にすることです。

それでは、どうすればこのような状態をつくることができるのでしょうか?

人間の各臓器・各器官は独立して存在しているわけではありません。

身体の各部は絶えず運動して作業しています。

人間があらゆる動作をするときに、その動作の目的に応じて各部が密接な連絡を取りながら作業しているのです。

この人間の身体の中で起きる数多くの物理的、化学的作用を、絶えず「生きる」という目的のためにコントロールする司令塔が「脳」なのです。神経のハイウェイ

そして、この脳が各部をコントロールするために、身体中にはりめぐらしたネットワークが神経であり、この神経のハイウェーとして背骨が存在します。

もしこのハイウェーが曲がったり、ハイウェーの出口がせまくなったりして、脳からの命令が円滑に伝わらないと、身体の各部、特に内臓の機能が大幅にダウンします。

結果として自然治癒力が低下します。

つまり、体力の低下や体調の乱れにつながるのです。

コリや痛みの原因は?


本来背骨は、人体の支柱としての役割を果たしています。

特に上半身には、重い頭部をはじめ内臓なのがすべて収納されているので、全体に占める重量比はとても高いものになっています。

すると、背骨だけでは支柱としてはやや心細いので、背骨を補佐すべく肩から腰にかけて、背骨の両側に、太い丈夫な筋肉が走っているのです。

この筋肉は背骨に付着して、背骨と一体構造になっています。
肩こり腰痛
やっかいなことにこの大事な筋肉が太ければ太いほどコリ症状が起きやすいのです。

そこに、骨盤のゆがみ等から背骨に横方向のテンションがかかると、背骨の両側の筋肉群に異なった緊張が発生するのです。

いかに弾性が強い筋肉でも、絶えず片方は引っ張られ、一方は縮まるという状態がつづくと、うっ血や部分的な貧血が生じてコリ症状になります。

また、痛みに変わるようなケースも出てきます。

さらにこの部分の筋肉のコリは、ちょうど背骨から出てくる神経を圧迫するような形になります。

背骨の亜脱臼(サブラクセーション)とは異なった悪影響を、脳からの通信回路である神経に影響を与えるのです。

姿勢を正して自然治癒力を活性化


前述したとおり、背骨は神経回路のハイウェーの役割を果たしています。

そして、このハイウェーが渋滞せず、スムーズに流れている状態が自然治癒力が活性化した状態であるといえます。

このような状態にするにはどうすればよいのでしょうか。
いい姿勢
結論から申し上げると姿勢を正すことがもっとも重要です。

正しい姿勢を保つことは骨に特別な病気がない限り、年齢にかわからず可能です。

そして正しい姿勢を保つことは、単に肉体の健康に関わるものばかりではありません。

身体の各部の筋肉に適当な刺激を与え、この刺激が大脳にわたり、大脳そのものを刺激し、精神活動を活発にします。

人間の姿勢は、四本足の動物とは違い、その姿勢の良し悪しが、直接健康に関係しているのです。

日本人はもともと決して姿勢が悪い民族ではありませんでした。

姿勢を正しくすることが、健康ばかりでなく、精神的にも大いに意義のあることを知っている民族でもありました。
剣道
その証拠に、江戸時代、特に武家社会の中では、威儀を正すことは日常の習慣になっていました。

剣術や柔術などの武術も正しい姿勢が基本です。

また、茶の湯、華道、舞、書道、禅などこれら民間に発達した芸術も、すべて正しい姿勢が基本となっています。

カイロプラクティックで病気が治る?


ここまでお読みになっていただいた方には、ご理解いただけると思いますが、カイロプラクティックは背骨のゆがみ(サブラクセーション)を矯正することで、神経の流れを交通整理し、自然治癒力を活性化します。

その結果、病気が治るというわけです。

これは、カイロプラクティックに限った考え方ではありません。

ギリシア時代医学の最高峰はヒポクラテスでした。
ソクラテス
そのヒポクラテスが提唱した四種体液説の中で、「精液は頭で作られ、背骨の中を通って下がっていく」とあります。

一見すると誤りのように見えますが、仮に精液を性欲と置き換えると正しいといえるでしょう。

その性欲が背骨を通るというのも、神経の流れと考えればうなずけます。

また、東洋医学でも、西暦50年頃、中国に「内経(だいけい)」という漢方第一の古典ができており、すでに背骨を重要視する記述がなされています。

特に鍼灸は背骨の重要性を認め、背骨の両側に多くの経絡(つぼ)を見出しています。

そして、そのツボに適度な刺激を与えることで内臓の病気を治そうと試みてきました。

この考え方は鍼灸ばかりではありません。
ヨガ
インドのヨガも、背骨の存在を重視し、各種の体位運動によって背骨の部分を刺激し、内臓の健康をはかってきました。

また、神経の流れを整理するという意味で、現代の西洋医学でも同様の現象が起きています。

それは、麻酔科で使用する局所麻酔です。

近年局所麻酔の技術が進歩し、背骨の両側にこの局所麻酔を行うと、痛みばかりでなく、炎症等も治せることが発見されています。

また、この局所麻酔の力は、胃腸病のような炎症性のものばかりでなく、ぜんそくのようなアレルギー性の発作も、内分泌代謝に関係する糖尿病にも有効といわれだしています。

それはなぜか。

一言でいうと、麻酔によって神経を麻痺させ、その部分の緊張を解き、血液の循環を良好にするからです。

つまり、神経の異常緊張を取り除くことが病気の治りの早道ということになります。

カイロプラクティックも同様に、神経のハイウェーを整理し、交通渋滞をなくして、異常緊張を取り除いて自然治癒力を活性化しているのです。

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カイロプラクティックの効果_アジャストメント

カイロプラクティックアジャスト
カイロプラクティックの手技のひとつに、アジャストメント(矯正)があります。

背骨のずれを矯正する手段であり、矯正音(ポキっという音)がすることもあります。

矯正された関節は可動域が広がり、なぜか、筋肉がリラックスしたような気がします。

そして、いい姿勢が取りやすくなったり、帰った夜はスッキリ眠られたりもします。

臨床の現場でしばしば、なぜこのような現象が起きるのか聞かれることがあります。

今回はカイロプラクティックのアジャストメントの効果についてご紹介したいと思います。

関節の構造


関節は通常、マイナスの圧力下にありますコーラ

マイナスの圧力というのは、たとえば、炭酸入りのジュースやビールが瓶に入っている状態と考えていただければ、分かりやすいかもしれません。

瓶に入った状態のビールやジュースは、開栓するまで泡は見えません。

しかしながら、開けたとたんに、小さい泡が出てきて上に浮かんでくるのが見えます。

そして、しばしばポンとはじける音を伴います。

これは、瓶を開けた時の圧力の変化によって形成される二酸化炭素によって生じる現象です。

関節と関節の間には「滑液」とよばれる潤滑液が含まれていて、それは滑膜という膜に覆われています

この潤滑液の中に、二酸化炭素が含まれていて、滑膜の内部はマイナスの圧力の状態になっています。

つまり、ビールや炭酸ジュースが缶に入った状態にあるわけです。

このことによって、関節は安定性がたもたれ、靭帯とともに関節が必要以上に動かないように可動域を制限しているのです。

アジャストメントの仕組み


アジャストメントをすることによって、関節は引き伸ばされ、この間に関節内部のマイナスの圧力が増加します。炭酸飲料

そして、二酸化炭素が関節の中心に移動し、蓄積されるにしたがい、突然ポキッとはじける音がします。

このことによって、関節はマイナスの圧力を失います。

これがカイロプラクティックのアジャストメントの仕組みです。

アジャストメントの効果


関節内部のマイナスの圧力がなくなると、関節の間隙(すきま)は広くなります。

そして関節の可動域が広くなります

次に関節の可動域が広がることにより、関節周囲の腱、靭帯、筋肉等の組織が引き伸ばされます。リラックス

これら関節周囲の軟部組織(腱、靭帯、筋肉等骨をささえる柔らかい組織のこと)の内部には、筋紡錘、腱紡錘等と呼ばれる、軟部組織が必要以上に伸びないように見守るセンサーがあります。

軟部組織が引き伸ばされることにより、これらのセンサーが反応し、筋肉をリラックスさせます

また、関節周囲には、関節の位置情報を知らせるGPSの役割を果たす「固有受容器」という器官が存在ます。

アジャストメントのあと、関節の間隙が広がると、この「固有受容器」から脳へ体の位置情報(位置情報)が変わったという信号が送られます。

このような体の位置情報の変更が脳に送られるとき、関節周囲の痛みの情報を一時的に阻害することになります。

結果として、痛みが軽減されることになります。

まとめると、カイロプラクティックのアジャストメントは

1.関節の可動域の増加、
2.筋肉をリラックスさせる
3.関節周囲の痛みの軽減


という効果があるのです。

ただし、やみくもに関節を鳴らせばいいということではありません。

あくまでも関節の可動域が減少している方向にアジャストメントを行わないと上記のような効果は見込まれないのです。

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カイロプラクティックで脳を矯正?

頭蓋矯正
カイロプラクティックの中には、頭蓋骨を矯正(ゆるめる)施術があります。

この施術をすると、頭だけでなく、身体全体がリラックスして、身体本来の回復力(自然治癒力)が向上します。

目がよく見えるようになったり、耳が聞こえやすくなったり。。。

今回はカイロプラクティックでできる頭蓋骨の施術についてご紹介したいと思います。

カイロプラクティックフィジシャンができること


カイロプラクティックフィジシャンのなかでも、特別なトレーニングを積んだ人は、頭の骨を動かすテクニックを使います。頭蓋骨

動かすといっても、ごくわずかな動きです。

もちろん、カイロプラクティックフィジシャンは脳自体を触ることはできません。

脳の周りの骨(頭蓋骨)をわずかながら動かす(可動性を取り戻す)ことによって、いろいろな影響を脳に与えることがわかっています。

頭の骨を動かすとなんで脳に影響があるの?

頭蓋骨
ご存知の通り脳は頭(頭蓋骨)の中に入っています。

脳や脊髄は、髄膜(ずいまく)という膜で覆われています。

外側から、硬膜、くも膜、軟膜と呼びます。

実はこの一番外側の硬膜は頭の骨や背骨と細かいクモの巣のような糸でつながっています。

解剖で背骨の後ろの部分をはずして、中にある脊髄を取り出そうとすると「べりべり」と引きはがされる音がします。

ですから、完全に付着しているわけではありませんが、脳や脊髄は頭の骨や背骨とつながっているといえます。

カイロプラクティックフィジシャンは、頭蓋骨や背骨のわずかなゆがみを整えることで、脳脊髄液(のうせきずいえき:脳から背骨を通り骨盤まで循環している液体)や脳に影響が加わると考えています。

実際に背骨のゆがみや、頭蓋骨の動きにくい部分を探して改善することで、脳脊髄液の循環が正常にもどります。

頭蓋骨を矯正する効果


このことで、自律神経がととのい、自然治癒力が回復します。

また、実際に首の骨に矯正を加えることで、視野が広がることも神経学的に証明されています。視力検査

以前斜視の患者さんの首の骨(頸椎2番:首の骨の上から二つ目)を矯正したところ、一時的ではありますが、眼球がまっすぐ前を向くことができるようになりました。

つまり、背骨や頭の骨のゆがみを正すことで、脳に大きな影響を与えることが可能なのです

カイロプラクティックフィジシャンは、部分ではなく身体全体を見ることを学びます。

そして、痛みや違和感がある部分だけを見るのではなく、身体全体を観察するようにします。

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歯痛とカイロプラクティック


最近顎が痛い、歯が痛いということで、カイロ鉄庵を受診される方がすこしずつ増えてきました。歯痛

問診で普段の生活をお伺いすると、どうやら顎や首に負担のかかるような姿勢を長時間続けておられるようでした。

たとえば、肩肘をつく姿勢だったり、疲れてソファの肘掛を枕にして眠ってしまっていたり。。

短時間であればなんということはない姿勢であっても、長時間続けると、筋肉や腱、靭帯等の軟部組織は損傷、炎症を起こしてしまいます

身体からの悲鳴ですね。

寝違いの原因は?


また、首や肩を冷やしたまま寝てしまうと、ちょっとした動作でも寝違い等の症状が起きる場合もあります。

自分ではそんなに無理な姿勢だと思っていなくても、身体に負担がかかっていることは多いもの。

カイロ鉄庵では、過敏になっている軟部組織を緩めて、可動域が制限されている頭蓋、頸椎、脊柱等の関節を動きやすくして、これらの症状を緩和するお手伝いをしています。

施術後の患者さんには「楽になりました。」「痛みが減りました」という声をいただいておりますが、カイロプラクティックができることは、患者さんがよくなるきっかけづくりをしているにすぎません。
身体からの悲鳴
大事なことは、何気ない姿勢が身体に負担をかけていないか、普段から身体の声に耳をかたむけることです。

特に、仕事が忙しかったり、家事に追われていると、身体の声を無視して頑張ってしまいがちです。

1日に30分でもいいので、湯船にゆっくりつかる等、身体の声を聴いてあげる時間を作ってみてはいかがでしょうか。



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カイロプラクティックで自律神経が整う?

はてな
カイロプラクティックでなぜ自律神経が整うのか、疑問に思っている方も多くおられるかもしれません。

自律神経のはたらきは、間脳がつかさどっていて、不随意筋(自らの意志でコントロールできない筋肉、心筋や内臓の平滑筋等)の運動やさまざまな腺の分泌や内臓の働き等をコントロールしています。

そして、「自律」とあるように、私たちの意志ではコントロールできないという特徴があります。

心臓を動かしたり、食べたものを胃や腸で消化したりするのが代表的な働きとなります。

自律神経は、運動神経や知覚神経と同じく、脳や脊髄等の中枢神経から、脊柱の椎間孔という孔を通じて、末梢神経となって全身を張り巡っています。

交感神経と副交感神経

自律神経
自律神経は次の2種類の神経系統から成り立っています。

交感神経
副交感神経


交感神経と副交感神経は、それぞれ相反する方向に働きます。一言でいえば。。。

交感神経→興奮させる
副交感神経→リラックスさせる


職場で何かミスをおかしてドキドキしたり冷や汗がでたり、運動で全力で動くときには、交感神経が働いています。

他方、リビングルームでくつろいだり、お風呂にはいってゆっくりしているときは、副交感神経が優位にはたらいているのです。

このように、交感神経と副交感神経のバランスは、私たちの生命活動のすべてをコントロールしているのです。

交感神経と副交感神経は、通常は拮抗関係にあり、シーソーのように相互に活発化して、身体に働きかけています。

どちらか一方が働いた後は、必ず揺り戻しが来て、もう一方の神経が働き始めることを繰り返すわけです。自律神経失調

このシーソーの働きがうまくいっているときは、生活にメリハリがつき、体調もいい状態がつづきます。

ところが、シーソーの働きを無視して、働き過ぎたり、リラックスしすぎたりといった生活をつづけていると、一方の神経だけが優位になり、もう一方の神経タイプに戻りにくい体質になっていきます。

自律神経のメカニズム

交感神経
交感神経が優位になると、神経伝達物質の分泌が抑制され、知覚が鈍る知覚鈍麻が起きます。

そして、心臓に働きかけて拍動を早くし、血管を収縮させて血圧があがります。

呼吸も早く、浅くなります。

こうすることで、心身共に興奮状態を作り、活発に活動しやすくするのです。

活動時には、身体に傷をつくることも多くなるので、傷から侵入する細菌等の外敵から体を守る必要も出てきます。

そのため、交感神経が活発化すると、身体を外敵から守る「白血球」のうち、細菌等を攻撃する「顆粒球」が増えます
副交感神経
他方、副交感神経が優位になると、神経伝達物質がより多く分泌されるため、知覚が鋭敏になり、痛みやかゆみ等を感じやすくなり、味覚や臭覚も鋭くなります。

心臓の拍動を遅くし、血管を拡張させ、呼吸を深くゆっくり安定させます。

また、食後には胃腸の働きを活発化させて消化を助ける役割も果たします。

食後はすぐ行動しにくいものですが、それは心身ともに、穏やかな休息に適した状態を作り出しているからです。

また、休息時、体内では白血球の一種の「リンパ球」が、がん等の異常細胞を攻撃して、身体を防衛、メンテナンスしています

リンパ球は、食事によって体内に入ってくる異物から体を守る働きがあり、副交感神経は、このリンパ球を増やす働きもあります。

男性より女性の方が感覚が鋭敏で感性豊かな性格を持っている人が多いのは、そもそも男性は交感神経タイプ、女性は副交感神経タイプが多いからです。

交感神経の優位なときに、知覚が鈍くなることは、実は人間が物事に集中して活発に活動するには、合理的な状態なのです。

仕事や勉強、スポーツ等で集中しているときに、いちいち体の不調が気になっていたら行動を起こせなくなってしまいます。

そういうとき、私たちの身体は自動的に不調を感じる感覚を遮断し、全力で物事に取り組めるようになっているのです。

逆に副交感神経が優位になると、「あれ?この傷いつできたのかな?そういえば痛い。」と交感神経が優位な時に受けた身体のダメージに遅ればせながら気づくという現象が起きます。

激務明けの休日に、身体の不調が噴き出すように感じられるのはこのためです。
働きすぎ
また、交感神経が優位の極限状態がつづいてしまうと、神経伝達物質が抑制されつづけ、知覚も思考力も鈍ったまま、身体に深いダメージを受けても、気づかすにそのまま走り続けることになります

人の話がきけなくなり、何を言われても、受け入れて考えることができなくなるのです。

したがって、上手に「からだの声」を聴けるようになるには、副交感神経が優位になる時間を確保する必要があります。

何か月も休みなしで働いている人は、月に数日でも休むことで「そういえば腰が痛い」「手足が冷えている」「無理な生き方をしている」など、体調をとらえる力や、自分の生活を振り返る思考力がよみがえってくるのです。

カイロプラクティックでなぜ自律神経が整うの?


このように相反する働きをもつ交感神経と副交感神経ですが、頸部(首)と骨盤(仙骨)付近の自律神経は副交感神経が支配していて、背中(胸部と腰部)の自律神経は交感神経が支配しているといわれています。

カイロプラクティックは、背骨の歪みを矯正し、神経の圧迫を解放することで、自然治癒力の発揮を促す療法です。

カイロプラクティックは1895年に創始され、約120年が経過しており、背骨の歪みを矯正するための様々なテクニックが開発されてきました。

代表的なものに、ターグルリコイルテクニックやSOTテクニック、ガンステッドテクニック等があるのですが、多くのテクニックが頸部と骨盤に対する矯正にフォーカスしたものです。

これは、頸部や骨盤の神経の圧迫を解放することで、自律神経のうち副交感神経の活性化を促し、白血球のうちリンパ球の割合を増やす効果があります。

前述したとおり、リンパ球はがん等の異常細胞を攻撃して、身体を防衛、メンテナンスする働きがあるので、この割合が増えるということは、身体の免疫力が向上することにもつながるのです。長時間労働

カイロプラクティックのテクニックを開発してきた方々は、頸部や骨盤を矯正することで免疫力が向上することを、無意識のうちに発見していたのかもしれません。

特に、不況による長時間の労働や、パソコンやスマホ等の電子機器にさらされることが多い現代では、どうしても、自律神経が交感神経が優位に向かいがちです。

信頼のできるカイロプラクティックフィジシャンを受診し、自律神経を整えてみてはいかがでしょうか?♪

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環椎(かんつい)のはなし


環椎(かんつい)という言葉をご存知ですか。
環椎
環椎とは、首の骨うち最上位に位置する骨です。

この骨は後頭骨と様々な筋肉でつながっていて、主に首が左右に回旋するときにメインになって動くのがこの骨になります。

他の首の骨はそれぞれ5度程度の回旋角度しかもたないのですが、この骨は通常45度以上の回旋角度をもちます。

首の骨は全部で七つあるので、5度×6で30度に対しての45度ですから、いかに環椎が首の回旋の中心となっているかがお分かりいただけるかと思います。
重要
カイロプラクティックの世界では、脳神経と脊髄神経をつなぐ関所と考えられており、この骨がゆがむと、脳からの命令が阻害され、全身に影響を及ぼすと考えられています。

カイロプラクティックのテクニックの中には、患部がどこであろうとも、この骨の矯正のみで成り立っているものもあるくらいです。

カイロプラクティックの歴史上、環椎および環椎周辺の筋肉を弛緩させるテクニックの向上に多くの時間が費やされてきました。

このように大事な役割を果たす環椎。

今回はこの環椎の役割について簡単にご紹介したいと思います。

環椎の動き


環椎は、第二頸椎(軸椎 じくつい)の上にあって、主に首の回旋を誘導する役割を担っています。
軸椎
回転の軸は、第二頸椎の歯突起という突起で、この突起を軸に環椎は回旋運動をすることになります。
軸椎

歯突起(回旋軸)は環椎の前方にあるため、歯突起が折れた時以外に環椎が後方に変位することはありません

また、環椎の上には、23の骨から成り立っている頭蓋骨のひとつ、後頭骨がのっており、後頭骨の動きによって、前上がりになったり、後ろ上がりになったりします。
猫背
たとえば、猫背で顎が上がったような姿勢では、環椎は前上がりの状態になります。
環椎
逆に、顎を引いた軍人さんのような姿勢では、環椎は後ろ上がり(前下がり)の状態になります。

そして、首を右に傾ければ、左上がり、左に傾ければ、右上がりの状態になります。

まとめると、

1.左右の回旋
2.前上がりと後ろ上がり
3.左上がりと右上がり


という3Dの動きが可能になっており、後ろへの動きは歯突起で抑えられているのでできないという特徴があります。

環椎はなぜゆがむの?


環椎は前述のとおり、3Dのダイナミックな動きが可能となるので、あらゆる方向にゆがむ可能性があります。

骨のゆがみは、怪我や事故だけでなく、スポーツ歴や生活習慣によっても形成されます。
猫背
最近多いのは、パソコンやスマホ等を使用していて、腰がまるくなり猫背になる代わりに、顎が上がり、環椎の前方が上がっているようなゆがみです。

このようなゆがみがあると、肩こりだけでなく、頭痛やめまい、吐き気等を引き起こす場合があります。

また、ソファ等の手すりで横向きなったり、肩肘をついて寝る習慣があったり、左右どちらかの環椎が上がってしまったままゆがんでしまうかたも多いようです。

このような方は、顎に違和感があったり、かみ合わせに問題があったり、場合によっては原因不明の歯痛になるかたもおられるようです。

環椎がゆがむと?

頭痛
環椎がゆがむと脳への血流が阻害され、頭痛やめまい等の症状が出る場合があります。

また、環椎は自律神経のうち副交感神経が支配している領域となるので、環椎がゆがむことで、副交感神経のはたらきが阻害され、交感神経が優位になるといわれています。

眠れなかったり、イライラしやすくなったり、ネガティブ思考になったり、逆に身体からの悲鳴を無視してがんばりすぎたりしてしまいます。

交感神経が過度に優位になると、免疫力が抑制されるため、あらゆる不定愁訴が起きる可能性があるともいわれています。

また、環椎のゆがみは、同時に頭蓋骨の歪みを引き起こし、顎関節症や歯のかみ合わせにも影響をおよぼすこともあります。

環椎がゆがまないようにするには?


まずは正しい姿勢を身につけることが重要です。
いい姿勢
特にパソコンやスマホを長時間使っている方は、猫背になっていないか、顎があがっていないか注意してみてください。

また、横向きで寝る習慣や、肩肘で寝る習慣があるかたも注意が必要です。

特に肩肘で長時間テレビをみるような習慣は早急にあらためましょう。

大きなストレスをかかえていたり、長時間休みなく働いているようなかたも、気をつけてください。

このような状態がつづくと、後頭骨のうしろの筋肉が凝って環椎周辺の筋肉がかたくなってしまいます。

そして、環椎のゆがみにつながります。

このようなゆがみが気になる方は、経験のあるカイロプラクティックフィジシャンを受診することをお勧めします。

心と身体は切り離せません。

環椎がゆがまないようにして、こころもリラックスできるようにしましょう♪。

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カイロプラクティックと姿勢教育


カイロ鉄庵に来られる患者さんの多くは、首痛、肩こり、腰痛等に悩まされています。

慢性的にこれらの症状に悩まされている方の多くは、普段の姿勢が乱れています。
ストレートネック
パソコンに向かう姿勢だったり、スマホを見る姿勢だったり、運転中の姿勢だったり。

これは日本に限ったことではなく、世界でも起きている事象のようです。

今回は、日本以外の各国のカイロプラクティック協会の「姿勢教育」の取り組みについてご紹介します

これを機に、姿勢の重要性について再認識していただければ幸いです。

イギリスの姿勢教育

イギリス国旗
現代イギリス人の約半数は、今現在腰痛または頚部(首)痛に悩まされていること、そして、7割以上の人が20年前よりも今の方が運動していない生活をしていることが、イギリス・カイロ協会(BCA)の調査でわかりました。

この調査結果や国内外の様々な研究をもとにして、姿勢と健康がいかに密接に関係するかを説明し、様々な方法で人々への教育を試みています。

姿勢に対する注意点は年代や動作によって異なります。

これらをカテゴリー分けし、具体的なアドバイスを行っています。

たとえば、学校でスポーツをする10代の子供たちに対しては、練習に入る前のウォームアップの仕方、目的別のストレッチの仕方等を提案しています。リュックサック

また、重いリュックを背負っている子供の半数が背部痛になるリスクがあるという研究結果に基づき、
「子供が毎日必要なものだけを持ち運んでいるか」
「ストラップの長さがあっているか」

等、親がチェックするようアドバイスしています。

50代以上の人には、筋骨格系は動くためにあるので、とにかくアクティブであることが健康につながることを強調しています。

動作別のアドバイスは、
「ものを持ち上げる方法」
「寝るときの姿勢とマットレスの選び方」
「PCを使うとき」
「車の運転」
「妊娠」等。

多用な場面に対する姿勢のアドバイスをしています。

もう一つ具体的な提案として、誰もがどこでもできる姿勢体操「straighten up UK」を動画で紹介しています。
https://chiropractic-uk.co.uk/

これは世界保健機関(WHO)の「運動器の10年」のときに、世界カイロ連合(WFC)の呼びかけて作られた姿勢体操です。

ホームページから動画とパンフレットをダウンロードすることが可能です。

オーストラリアの姿勢教育

オーストラリア
オーストラリア・カイロプラクティックフィジシャンズ協会(CAA)では、腰痛や背部痛に姿勢が大きく関連するとして、一般向けにたくさんのファクトシートを作成し、姿勢をよくするヒントを提供しています。

たとえば、子供の通学用リュックサックに関するファクトシートには
「リュックサックの重さは体重の10%以下にすべきである。」
「不要なものは運ばない」
「重いアイテムは腰近くに入れる」
「両肩均等に重さがかかるように荷詰めする」

と非常に具体的。
ストレッチ
車での旅行に対するアドバイスは
「数時間おきのストレッチ」
「腰の前弯を維持するクッションの使用」
「straighten up オーストラリアの実施」
です。

straighten up体操はイギリスと共通ですが、説明用のパンフレットはオリジナルでダウンロード可能です。
http://chiropractors.asn.au/images/stories/Files/Public_Resources/
Straighten%20Up%20Australia%20-%20Adults.pdf


アイルランドの姿勢教育

アイルランド
アイルランドカイロ協会(CAI)は毎年、ワールド・スパイン・デイ(世界脊椎の日)である10月16日に合わせ、姿勢教育キャンペーン活動を行っている。

「カイロ・ケアは、脊椎の機能と健康を改善し、脳、身体、環境のコミュニケーションを改善する」

「歯の健康をケアするように脊椎の健康ケアをし、最良の健康を得るためにカイロを利用しよう」

というメッセージを出しています。

straighten upの体操の紹介と、カイロプラクティックフィジシャンによる脊椎検査を大々的に行っています。

検査料は一律30ユーロで、そのすべてを脊椎損傷の障害支援団体に寄付しています。


姿勢と身体のゆがみの問題は万国共通のようです。

いい姿勢をこころがけて、健康なカラダを手に入れましょう!

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カイロプラクティックの保険診療

未来予想図
今回は日本の保険診療とカイロプラクティックの関係について、現状をふまえたうえで未来予想図を考えてみたいと思います。

日本の医療費とカイロプラクティック

医療費

日本の医療費は戦後飛躍的に伸びてきました。

平成24年度の国民医療費は約38兆円であり、昭和40年にくらべて約40倍になりました。

貨幣価値の上昇率を加味したとしても、信じられないくらいの伸びを見せています。

おもな原因は、食生活の西洋化にともなう「生活習慣病」の増加と、平均寿命が伸びたことによって終末医療等の老人医療費が増加したことのようです。

GDPに占める医療費の割合も増え続けており、国家財政を圧迫しつづけています。

少子高齢化が進む現在、国民医療費の削減が叫ばれており、老人(70〜74歳)の医療費負担が1割から2割に増えたのは記憶に新しいところです。

今のところ保険診療を認められている病院や整骨院等でも、保険診療項目の見直しや、自己負担割合の増加は今後も進んでいくものと思われます。

今後、保険がきく診療は、大きな外傷や手術や入院をともなうような、”病院でしか治療できない”疾病に限られていくのではないかと予想されます。

国民医療費が削られるということは、自分の健康は自分で守るような世の中にならざるを得ないでしょう。
歯医者
この意識改革に成功したのが歯科業界。

「虫歯になってから治す」を「虫歯にならないようにする」という考え方へ意識改革し大変な成功をおさめています。

最近の小学校6年生の平均虫歯の本数をご存知でしょうか。

公益財団法人ライオン歯科衛生研究所の発表によると、12歳の永久歯の一人当たりの平均虫歯数は、平成4年が4.17本、そして平成26年が1.00本です。

22年で4分の1以下に虫歯を減らすことに成功したのです。

これは歯磨きを主とした口腔ケアの啓もうの結果といえるでしょう。世界カイロプラクティック連合

他方、日本のカイロプラクティックは、WFC(カイロプラクティック世界連合)の基準にあわせるべく、世界レベルの教育水準とカイロプラクティックの法制化をめざして、業界団体の統一化を目指している状況です。

法制化が実現すれば、当然、保険診療としてのカイロプラクティックを期待する向きもあるやもしれません。。。

とはいえ、日本の医療費がこのような状況のなかで、日本であらたにカイロプラクティックを保険診療として認めてもらのは極めて難しそうです。

既存の保険診療の支出をいかに抑制するかを、国家を上げて検討しているところに、新たに保険診療の範囲を認めることはないでしょう。

ただ、だからといってカイロプラクティックフィジシャン(カイロプラクティック従事者)は悲観することもないように思います。
カイロプラクティック
というのも、カイロプラクティックがもっとも得意とするのは「未病気状態」に対する予防医学だからです。

背骨の歪みを矯正することによって、神経の圧迫を解放し、自然治癒力や免疫力をたかめ、病気にならないような身体づくりのお手伝いをすることがカイロプラクティック本来の目的です。

もちろん、「肩こり」「腰痛」等のつらい症状になってからカイロプラクティックを受診される方も多いのですが、本来は家庭医のように、定期的に背骨をメンテナンスすることにより健康状態を保つことを目的とした療法です。

定期的にカイロプラクティック受診いただくことによって、表面にでている症状にフォーカスせず、病気の根本の原因(姿勢の乱れ、運動不足、仕事のし過ぎ、食事の乱れetc))にアプローチすることができるのです。予防医学

つまり、カイロプラクティックフィジシャンが本来の役割を果たすことによって、医療費の削減に貢献できるということになります。

そのためには、カイロプラクティックを保険診療としてもらうことよりも、カイロプラクティックの本来の役割について、啓もう活動を進めていくべきでしょう。

アメリカのカイロプラクティック保険診療

保険証
昨今、アメリカでも保険診療をやめて、自由診療に切り替える治療院が増えているとのことです。

カイロプラクティックフィジシャンが保険会社に保険診療の請求をしたとしても、全額認められなかったり、何回も督促しないと支払われないような状況もあるようです。

また、保険診療のみの治療となると、基本的に患者さんに提供できる施術は保険会社が認めたものだけということだそうです。

もちろん、このような治療だけで治るような患者さんだけであれば問題ないのかもしれませんが。。。

仮に、日本で保険診療が可能になった場合、以下のような問題が出るのではないかと懸念しています。
 必要な施術を提供することができない

保険診療の範囲内では、患者さんに必要と思われても提供できない施術がでてきてしまいます。カイロプラクター

患者さんも保険診療の範囲内で治療することを合意した上であれば問題ないのでしょう。

しかしながら、カイロプラクティックフィジシャンとして患者さんに必要な施術ができないことで、アイデンティティに悩む方もでてくるかもしれません。

手技よりも機械治療が中心
超音波
カイロプラクティックはギリシャ語で「手による療法」という意味です。

しかしながら、手技による技術はどうしても個々人の熟練度に依存してしまいます。

保険会社としては、比較的だれでも安全に使用できると思われる超音波等の機械治療の方が保険請求としては認めやすいでしょう。
対象疾患は、筋骨格系・急性の症状に限る (自律神経系・慢性症状・姿勢の矯正は範囲外)
自律神経失調
カイロプラクティックは、脊柱の歪み(サブラクセーション)を矯正することにより、神経の圧迫を解放することを目的としています。

つまり、筋骨格系のみならず、神経(運動神経、知覚神経、自律神経)に起因する疾患も適応症なのです。

実際、自律神経の失調症状(頭痛、めまい、はきけ、内臓機能の低下etc)等も、カイロプラクティックの適応症状となります。

保険会社は投薬や外科的手術等わかりやすい施術に関しては、これを保険診療として認めてくれるかもしれません。

しかしながら、例えば自律神経に起因する内臓疾患に対するカイロプラクティックによる治療は、因果関係をきちんと証明しないと保険診療は認められないのではないかと懸念しています。
対症療法中心(骨格の歪み、姿勢矯正はだめ)
ねん挫
前述のとおり、カイロプラクティックの得意分野は「予防医学」として、未病気状態の背骨の歪みを矯正することで、病気になりにくい、自然治癒力を最大限発揮できる身体づくりのお手伝いをすることです。

しかしながら、日本の柔道整復師法を見ると、保険診療として認められるのは、急性の「ぎっくり腰」「首の痛み」「打撲」「ねんざ」等の症状に限られるようです。

つまり、保険診療が認めているのは、急性の症状を対象とした対症療法がメインで、慢性の肩こりや腰痛に対する治療や、姿勢矯正や筋力のアンバランスの補正といった症状の根本治療は保険の対象とならないのです。

カイロプラクティックに当てはめて考えると、根本的な背骨の歪みを治し神経の圧迫を解放するような施術ではなく、症状をなるべく緩和させる(冷やす、圧迫するetc)治療が中心となってしまうことになるでしょう。

カイロプラクティックの世界では、腰の痛みに対し、頸椎や胸椎の歪みを矯正することもよくあるのですが、こちらも明確な因果関係を証明しないと、保険診療としては認められないかもしれません。

ボックスオンザウォール

box on the wall
アメリカでは自費診療のひとつの形態として「ボックスオンザウォール」という方式をとっている治療院があります。

これは、カイロプラクティックの治療に対し、患者が感じた価値を壁に掛けられた箱(ボックスオンザウォール)に入れるという形式です。

この方式のメリットは、カイロプラクティックフィジシャンは患者にとって必要と思われる治療ができ、患者は自身が納得した金額を報酬として支払うということです。

何にも縛られず自由に治療できることから、もっとも純粋なカイロプラクティックの支払方式と考える方もおられるようです。

日本で適用可能かどうかは難しいですが、カイロプラクティックを啓もうする手段として考えてもよいかもしれません。

保険診療を目指すよりは現実的な気がします。

治療家としての勇気がためされそうですが。

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