武蔵小杉の整体師が骨盤について徹底解説!

最近、ダイエットや美容の世界でよく耳にする骨盤矯正。でも、骨盤という言葉は知っていても、なぜゆがんでしまうのか、そして自分でケアする方法はわからない方が多いのではないでしょうか。
ここでは、骨盤の基礎知識やゆがみの原因について分かりやすく解説します。
骨盤矯正、聞いただけで「痛そう...」と思う人もいるでしょう。でも、実際には施術方法はそれぞれ異なります。自分に合った整体院を選ぶことも大切なポイントです。
骨盤の基礎知識を学ぶ
まずは、骨盤の基本的な知識を理解しましょう。

・上半身を支える「仙骨(せんこつ)」と下半身を支える「腸骨(ちょうこつ)」をつなぐのが「仙腸(せんちょう)関節」です。
・この仙腸関節は筋肉と靭帯だけで支えられているため、非常に不安定でゆがみやすい関節と言えます。
・女性は妊娠・出産の関係で、骨盤が男性よりも幅広で開きやすい構造になっています。そのため、女性は仙腸関節が男性よりもゆがみやすい傾向があります。
・また、骨盤内には「骨盤内臓」と呼ばれる、子宮・卵巣・膀胱などの内臓が収められており、骨盤はこれらの内臓を保護する役割も担っています。
・骨盤がゆがむと、腰痛・肩こり・股関節痛・膝痛などの身体の痛みだけでなく、婦人科系の問題や冷え性・むくみなどの症状にもつながってしまいます。早めのケアが大切です。
骨盤のゆがみの原因は?

・骨盤のゆがみは、外部の要因によるものだけでなく、日常の生活習慣からくることがほとんどです。例えば、デスクワークで長時間座りっぱなしの方や運動不足の方、パソコンやスマホを使って猫背になりがちな方、姿勢が悪い方は、筋肉のバランスが崩れやすく、骨盤がゆがみやすい傾向にあります。
・さらに、腰を強打したり、運動中に腰を強くねじる動作をしたり、部活動で腰を過度に使ったりすることで、骨盤がゆがむこともあります。
出産も骨盤のゆがみの原因になります。
あなたの骨盤のゆがみが、生活習慣からくる慢性的な問題なのか、それとも外部の要因で起きた急性の問題なのかを確認することから始めましょう。
産後の骨盤矯正って?
産後の骨盤矯正の効果
産後のケアの時期
姿勢矯正・骨盤矯正の実際
当院の姿勢・骨盤の矯正は、下記の3つのポイントからアプローチします。
カイロプラクティック・バイオ・フィジックス(CBP)という姿勢矯正・骨盤矯正に特化したカイロプラクティック理論に基づいています。
1.筋肉の筋肉のバランスを整える
全身の筋肉のバランスを整えることによって、姿勢矯正・骨盤矯正がしやすくなります。
2.靭帯へのアプローチ
正しい背骨のカーブを取り戻すため、骨格を支えている靭帯にアプローチします。
硬くなっている靭帯の柔軟性を取り戻します。
患者さん自身の体重を利用し無理に伸ばすようなことはないので、身体を痛める心配は全くありません。
3.姿勢細胞へのアプローチ
人体には「筋紡錘(きんぼうすい)」や「腱紡錘(けんぼうすい)」とよばれる、関節や靭帯の伸び過ぎを防いだり、身体の位置情報を脳に伝える「GPS」のような役割をする細胞があります。
上部頚椎(首の上部)、中部胸椎(背中の骨)、仙腸関節(骨盤を構成する関節)に、このような機能をもつ細胞が集中しています。
これらの細胞に働きかけることで、身体に無理なく自然に「いい姿勢」がとれるよう調整を行います。
(豆知識)

脳の働きの90%は、無意識の姿勢の維持に使われているといわれています。(姿勢細胞の働き)
この働きによって、たとえ目をつぶっていても立っていられるのです。
カイロ鉄庵(くろがねあん)の骨盤矯正
・当院では最初に、骨盤のゆがみの箇所を各種検査で特定します。
・そして、姿勢矯正、骨盤矯正をスムースにおこなうため、骨盤を支える筋肉をほぐします。
・次に、骨盤矯正のためのカイロプラクティックテクニックを、症状にあわせて適用します。
・患者さんの症状によっては、自律神経にアプローチするテクニック(オステオパシー)も組み合わせて根本治癒を目指します。
びっくりするくらいからだが軽くなりました

K様 /会社員
私は元々ひどい症状はなかったのですが、普段の肩こりを少しでも楽にしたくて通い始めました。
最初は「家の近くだから」という理由でした。
通い始めてみると、先生はとても優しく話しやすい方で、肩こりの施術中に腰(骨盤?)の歪みを指摘してくれたり、姿勢のアドバイスもしてくれました。
肩こりの施術に来たつもりだったのに、最初は「本当に?」と思いましたが、実際に腰まで施術してもらった日の帰りには、体が驚くほど軽くなり、腰の問題を実感しました。
今は定期的に通っているおかげで、肩こりを感じない日々を送れています。これからは家族とも一緒にお世話になる予定です。
※施術効果には個人差があります。
ご予約・アクセス
ご予約・お問い合わせの電話をいただきましたら、
「はい、カイロ鉄庵(くろがねあん)です。」
と対応いたしますので、
「ホームページを見て、予約(問い合わせ)をしたいのですが」
とお伝えください。
ご予約の際、下記の2点についてお伺いいたします。
1.ご希望の日にち(お問い合わせの場合はお問い合わせ内容)
2.お名前
営業時間外も、電話を留守番電話設定にしておりますので、お気軽にご連絡ください。
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営業時間
料金

初回60分

・VISA,MasterCard,JCB,American Express,ダイナース 他

〒211-0011
神奈川県川崎市中原区下沼部1760−4
<<JR横須賀線武蔵小杉駅より約6分>>
新南口改札を出、デリド(Deli°f)の手前の小道を左折。
道路に突き当たったら左折。
右手にNECのタワーを見ながら徒歩3分で南武線の踏切に。
そのまま直進し、一つ目の角(串ぎゅうさんの手前)を右折。30秒直進した右手です。
<<JR南武線向河原駅より約2分>>
改札を出たら右折し、一つ目の角(串ぎゅうさんの手前)を右折。
30秒直進した右手です。

目次
骨盤の傾き
骨盤の傾きを意識したことはありますか?
日本人は欧米人と比較すると、骨盤が後傾しやすく背骨はまっすぐな骨格。
更に背中の筋肉も落ちやすいので、結果的に猫背になりやすいと言われています。
骨盤が後傾位になると、お尻が垂れやすく、O脚になり太腿の外側が発達しやすくなるのが特徴。
骨盤が前傾した場合は、お尻が出っ張って反り腰になりやすく、内股になり太もも前面の筋肉が張りやすい…というのが特徴です。

骨盤の傾きチェック

尚、骨盤が後傾か前傾かをチェックする方法を1つご紹介します。
壁に背中をつけ、膝を直角にまげて空気イスの状態になります。
その際、腰が壁について肩とお尻が離れる人は後傾の可能性が高く、肩とお尻が壁につくけれど腰が浮く人は前傾の可能性が高いです。
骨盤の傾きをなおすには?
こうした骨盤の傾きを治す方法の1つがスクワット。
両足を肩幅に開いて、つま先はできるだけ外側に向けます。
45秒かけて腰を落とせるところまで落とし、15秒かけて戻します。
次につま先を出来るだけ内側に向けて、同じように腰を落として上げます。
最後は、つま先は普通にして背中を伸ばし姿勢を維持したまま上半身を出来るだけ前に倒し15秒キープ。
ゆっくり戻して終了です。スクワットは体幹を鍛えてくれる上に、骨盤の開きにも効果が期待できるので、毎日1回やってみてください。


妊婦さんの腰痛と産後の骨盤矯正
カイロ鉄庵(くろがねあん)には、妊婦の患者さんも多数ご来院いただいております。

妊婦さんも施術可能な専用のベッドがあるので、HPをご覧いただきお越くださっています。
妊婦さんの症状としては、腰痛や肩こり、頚(くび)痛を訴えられるケースが多いです。
今回は妊婦さんがなぜ腰痛になりやすいのか、その原因について考えてみたいと思います。
妊婦さんの腰痛の原因は反り腰?
一般的に、妊娠期の腰痛はおなかの重みを支えるために、腰が過剰に反る(そる)ことによって起こるものと思われています。
おなかが大きくなることによって、腰の骨が前にひっぱられて、腰が反りすぎることが腰痛の原因だという理屈ですね。

頭の中では理解できるのですが、実際に妊婦さんを検査すると、腰痛の患者さんが腰を反りすぎているというケースにほとんどお目にかかることはありません。
むしろ腰が丸くなって、頭が前方に移動し、顎が前に出るような「猫背」の姿勢でいる方のほうが、圧倒的に多いです。
妊娠後期の妊婦さんに立っていただくと、前方へ傾きがちなおなかの重みを支えようとして、かかと重心になります。(イラスト参照)

その分、お尻が若干前にでて、背中が後方に変位するので、一見腰が反っているようにも見えないことはありません。
ただ、これは腰の反りが大きくなったというより、かかと重心になり、お尻が前、背中が後ろになっただけで、背骨のカーブはむしろ失われています。
妊娠後期の腰痛を持つ妊婦さんに共通して言えるのが、背骨がまっすぐで、猫背になりがちで、反り腰とはまったく逆の状態であるということです。
なぜこのような状態になるのでしょうか。
妊娠によって子宮や胎盤、胎児、その他の脂肪組織によって、背骨は前方へひっぱられます。
その結果、背骨のカーブは強調されます。
ただし、妊娠後期になると、子宮は腰の骨より上方にまでひろがることになり、背骨を前方へひっぱる力点は、腰の骨よりずっと上の背中の骨にまで移行するのです。(下図参照)
つまり、胎児が成長し、子宮も大きくなった結果、腰の反りがなくなっていくのですね。
結果として、腰の反りがなくなると、猫背にもなりやすく、肩こりや首の痛みにもつながるということになります。
腰と骨盤をつなぐ「腰仙関節(ようせんかんせつ)」に負荷がかかるので、腰痛にもなります。
加えて、日本の産婦人科院では、妊娠期の安定を解くことが多く、妊婦さんが歩いたり身体を動かしたりする機会も減っているようです。
そうすると、家のソファなどでくつろいでいることが多いので、さらに腰の反りは減少することになります。
また、昨今はスマホやゲーム等が普及しているので、腰がまるくなり、猫背になる傾向が余計に増えているようです。

図のように、妊婦さんに腰を反ってくださいとお願いしても、腰ではなく背中を反るようになっています。

ですので、カイロ鉄庵(くろがねあん)では、妊娠中の患者さんには、ゆっくりでよいので、階段を上ったり、大股で歩いたりして、大腰筋というインナーマッスルを鍛え、なるべく腰の反りがなくならないように指導しています。
階段を上ったり、歩いたりすることが怖い妊婦さんには、太ももを大きく上げるような「その場足踏みで」代用していただいています。
ソファのような腰が沈む椅子は、腰の反りが失われやすいので、避けたほうがよいでしょう。
長時間のスマホやゲーム等も、猫背を助長し、腰がまるくなりやすいです。
腰が反れないと難産?
今までは、腰が反れないと腰痛になりやすいということを記述してきました。

実は、それだけではなく、腰が反れないと、難産になりやすいという傾向もあります。
X線がなかった時代の産婦人科医は、出産予定の妊婦の「腰の反り」を評価して、難産を予測していたようです。
出産をするときには、骨盤の下口(出産のときの出口、産道)は、直径が15-17.5cmまで広がります。
このとき、骨盤を構成する仙骨という骨は、うなずき運動をしなければなりません。
この仙骨のうなずき運動に必要なのが、「腰が反った」状態なのです。
通常、腰を反っただけでは、このような仙骨のうなずき運動は起こりません。
しかしながら、分娩時はホルモンの影響により骨盤を支える靭帯が緩むことによって、腰の反りは仙骨のうなずき運動を促し、骨盤の下口、つまり産道を広げるのです。

このとき、骨盤の前方のつなぎ目である、恥骨結合(ちこつけつごう)も臨月の頃から水分を吸収して、左右の恥骨間を広げやすくし、骨盤下口を広げます。
つまり、適度に腰が反れていないと、出産時に骨盤下口(産道)が広がりにくくなり、結果として難産になりやすいということになります。
産後の骨盤矯正はいつやればいいの?
それでは、分娩後、つまり産後の骨盤矯正はいつまでにやれば効果的なのでしょうか。
これは、分娩時のホルモンの影響が持続する期間を考慮にいれることが必要です。
妊娠以降に背中の痛みを訴える患者さんの多くに、恥骨結合の変位が検出されます。
臨月になると、ホルモンの影響で恥骨結合に水分が吸収され、左右の恥骨の間が広がりやすくなることは前述しました。
出産後は、逆にホルモンの影響がなくなり、恥骨は徐々に硬化(水分が抜けていく)していくことになります。
このとき、恥骨結合をはじめとする骨盤の関節がゆがんだままだと、ゆがんだ状態のまま骨盤が固定されることになります。
すると、骨盤だけでなく、背骨にもゆがみを引き起こすことになるのです。
また、出産時のホルモンの影響が完全になくなってしまうと、関節は硬化し、靭帯も緊張するため、産後の骨盤の矯正は時間がかかることになります。
したがって、「分娩時のホルモンが影響している間」に骨盤を矯正すれば、容易にゆがみを正常化できるということになります。
分娩時のホルモンに「エストラジオール」という物質があるのですが、分娩24時間後には検出されなくなります。
ただし、恥骨結合を含む各関節は、出産後しばらくはそのホルモンの影響下にあるようです。

この出産後のホルモンの影響については、だいたい2週間くらいが目安であるとのこと。
したがって、カイロ鉄庵の患者さんには、できれば出産後2週間以内にご来院いただくことで、より効果的に骨盤の矯正ができるとご提案しています。
ただし、生まれたばかりの赤ちゃんを預けたりする先がなかったり、なかなか時間を作ることも難しいようなので、ほとんどの患者さんは出産後しばらくたってからご来院されるケースが多いです。
すくなくとも、出産後6か月以内にはご来院いただくことでより効果的に骨盤を矯正することが可能です。

骨盤はなぜゆがむの?(骨盤のしくみと構造)

そもそも骨盤はなぜ歪んでしまうのでしょうか。
それは、人間が2足歩行を始めたことに大きな原因があるようです。
今回は、なるべくわかりやすく骨盤のゆがみの原因についてお話しします。
骨盤の構造
人間の背骨は、>頸椎(首の骨)が7個、胸椎(背中の骨)が12個、腰椎(腰の骨)が5個で構成されています。
背骨の一番下を仙骨が支えています。
仙骨はもともと5個バラバラであったものが、思春期に癒合(ゆごう)して(くっついて)、骨盤に結合しています。
骨盤の中でも、尾骨(尾てい骨)は女性には特に重要で、産道の出口に位置します。
骨盤のかたち
骨盤の形は四つ足の動物では筒状であるのに対し、ヒトは壺状(下がすぼまった状態)になっています。
ヒトは二足歩行をするために、骨盤の上部は横幅が広く、下部は前後に長くなっていています
骨盤の下部は骨盤底筋でふさがれています。
これが、人間が難産しやすい理由です。
胎児は妊娠中、骨盤内を横向きで寝ていて、出産のときは首の弯曲(カーブ)を利用して回転し、頭から「肛門をなめるように」出てきます。
姿勢の重要性
骨盤がゆがまないようにするには姿勢をよくすることが重要です。
骨盤がゆがむと、内臓にムリがかかり内臓疾患になりやすくなります。
また、骨盤がゆがむと背骨を構成する椎骨(ついこつ)も、それにに対応して変形します。
椎骨が正しい位置にあるかどうかを調べるため、経験のある整体師・カイロプラクティックフィジシャンは、椎骨の棘突起(きょくとっき)を触診します。

触診で検査するのは、レントゲン写真を撮って見てもわからないほどの微妙なユガミです。
人間の進化はストップしている?
現代人の骨盤のゆがみの多くは、歩かなくなったことに起因しています。
ヒトが四つ足動物から二足歩行に進化して直立歩行を完成させるには、歩くことがとても重要でした。
背骨は歩くことによって、正しいS字カーブを完成させるからです。
車社会、デスクワーク中心の世の中になって、この進化はストップしてしまいました。
S字カーブがあることで、上半身の重量は、前後に分散され、骨盤にかかる重さは本来の1/10に減っています。
もし、背骨がまっすぐになったら、骨盤は2倍以上の体積が必要になるといわれています。
2倍の骨盤を維持するためには、エネルギーがたくさん必要になります。
それに伴い、心臓、肺、肝臓、筋肉などの器官も対応して大きくならなくてはなりません。
このように身体が大きくなってしまうと、敏捷でしなやかで、微妙な動きはできません。
ヒトは背骨に独特のS字カーブをつけて、敏捷でスマートに動けるよう進化 したのです。

つまり、骨盤のゆがみを矯正する一番のおススメエクサイサイズは「歩くこと」ということになります。
現代病は退化の兆し?
年々私たちの身の回りの生活は変化され、人間工学も発達し、長時間座っても疲れないような家具やオフィス用品に囲まれるようになりました。
交通も発達して、長い時間歩いたり、重いものを運んだりせずに生活できるようにもなりました。
いまでは子供たちが肩こりや頭痛を訴えます。
当院のような整体院やカイロプラクティック整体院に通う中学生・高校生も珍しくありません。
一昔前では考えられないことです。
理由の一つとして考えられるのが、筋力の低下です。
前述した通り、ヒトはS字カーブを獲得したことで、重力に抵抗できるように進化しました。
しかし昨今は、背骨周囲にある筋肉が減退したり、悪い姿勢を長時間続けることで、十分に陸上の重力に対応できなくなってきていると考えられます。
また、立って歩きまわるより座って過ごす時間が長くなったことで、祖先が作りあげてきたゆるやかなS字カーブが減少し、背中のカーブのみ大きくなったいわゆる「猫背」が増えてきています。
これは、あきらかに「退化」とよべるでしょう。
猫背に代表される背骨のC字カーブは、祖先が海から上陸したときの姿勢(両生類)に近い姿勢です。
猫背がひどくなると、自律神経のうち、「交感神経」が刺激されます。
交感神経とは、身体を興奮させ仕事や学習・運動等に集中して取り組めるようにする神経です。
交感神経の逆の働きをするのが副交感神経で、この神経は身体をリラックスさせる役割があります。

交感神経が過度に刺激されると、夜型の生活、寝不足、気分の移り変わり、気性の変化、落ち着きの欠如、集中力の低下を招きます。
副交感神経も抑制されリラックスできなくなるので、自律神経のバランスも崩れてしまいます。
つまり、姿勢が悪くなると、肩こりや腰痛だけでなく、自律神経症状にも悩まされることになるということです。

骨盤を支える関節(仙腸関節)のはなし

仙腸関節(せんちょうかんせつ)という関節はご存知ですか。
仙腸関節というのは、骨盤にある関節で、骨盤を構成する仙骨と腸骨をつないでいるので、仙腸関節と呼ばれています。
仙骨は、頸椎(首の骨)~胸椎(背中の骨)~腰椎(腰の骨)という背骨をつなぐラインの終点であり、腸骨は大腿骨などの下半身につながるラインの始点となるので、上半身と下半身をつなぐ関節とも言われています。
仙腸関節の主な役割として、二足歩行をサポートするということがあります。

歩行時の下半身の骨盤の揺れが、上半身の背骨に直接伝わることを防ぐため、ジャイロスコープのように、上半身と下半身のカウンターモーション(上半身と下半身が逆の方向に動くことで、体の軸がずれないようにする)を担うはたきをしています。
また、この関節は上半身の体重を支持しなければならないので、過度に動きすぎないよう、腱や靭帯等でしっかり可動制限もなされています。
つまり、仙腸関節は歩行時には複雑な動きを強いらるため、自由円滑な動きができなければならないにもかかわらず、同時に、上半身の体重を支持しなければならないため、堅固性あるいは強靭性をも兼ね備えていなければならないのです。
このように、仙腸関節は、相反する二つの機能を持つ関節ということになります。
仙腸関節の形は人によって違う?
この関節の特徴の一つに、関節の形が、人によってことなるということがあります。
年齢そして個人間の生活習慣の相違が、関節面の形状に大きく反映するようです。
幼児が歩き始めることにより、仙腸関節は、より運動に適した形に発達していくのです。
もともと、人間が直立姿勢を獲得したことにともない、腰椎(腰の骨)の前弯(前への湾曲)が発達し、仙腸関節の関節面は垂直方向から水平方向へ変化してきました。
また、人種による違いも大きいようです。
黒人など、狩猟等で長距離を移動するような民族の仙腸関節面は、横に寝ているような水平に近い形になっています。
いわゆるヒップアップした形ですね。
逆に日本人に代表される農耕民族の関節面は垂直に近い形になっているようです。
また、現代の長時間の座位姿勢での生活によって、より日本人の背骨はまっすぐで湾曲がすくなくなってきており、関節面が垂直になる傾向はますます強まっているようです。
仙腸関節はうごかない?
この仙腸関節ですが、西暦2000年くらいまでは不動関節といわれていました。

不動関節とは、動きがない関節のことです。
なぜ不動関節と言われてきたのか、その原因について、千葉大学の解剖学の先生にお聞きしたことがあります。
この関節はもともと多くの靭帯や筋肉に覆われていて、そもそも解剖自体が難しいとのことでした。
また、死後しばらくたってしまうと、この関節周囲の筋肉や腱、靭帯等の軟部組織が硬直してしまうため、あたかも関節自体に可動性がないようにみえてしまうとのことでした。
このような仙腸関節ですが、カイロプラクティックや整体の世界では、昔からその可動性を認めており、この関節の矯正の技術も発達してきました。
この関節がゆがむと、上半身と下半身で非対称的で不合理な運動を強いられることになるため、構造的に弱い部分や動きの激しいところに無理がかかり、その部位に障害を引き起こすからです。
つまり、仙腸関節がゆがむと、腰や股関節や膝関節等への負担が増加し、肩こりや腰痛などの痛みや運動障害が起こりやすくなるのです。

また、この関節の可動性が亢進(関節がルーズになり、動きすぎてしまうこと)してしまうと、ぎっくり腰になる場合もあります。
また、たとえ仙腸関節が原因であっても、この部位に痛みとなってあらわれることは少なく、臀部の痛みや、股関節の痛み、膝の痛み、時には肩こりや坐骨神経痛となってあらわれることが一般的です。
整体・カイロプラクティックによる施術の実際
この仙腸関節の矯正技術は、個人個人関節の形が違うためむずかしいといわれています。
しかしながら、この関節を矯正することで、骨盤周りの神経圧迫を解放することが可能になり、腰痛や股関節痛、膝痛だけでなく、自律神経の乱れ、冷え症、肩こり・坐骨神経痛等にも効果があります。
また、仙腸関節を構成する腸骨は、頭蓋骨のうち蝶形骨(ちょうけいこつ)と連動しているといわれています。
蝶形骨は頭蓋骨の一部を形成していて、左右のこめかみをつないでいる、眼球を乗せている骨のことです。
そして、視線の左右のアンバランス調整するため、眼球を乗せている蝶形骨の歪みを引き起こすといわれています。
蝶形骨は、オステオパシー(アメリカの3大手技療法のひとつ)という手技の世界では「キングオブクラニアルボーン(頭蓋骨の王様)」といわれており、頭蓋骨の中でも全身に影響を及ぼす、もっとも重要な骨のひとつと位置付けられています。
つまり、骨盤のゆがみを整えるには、骨盤そのものの矯正だけでなく、蝶形骨という頭蓋骨を構成する骨にもアプローチすることが時に必要となることがあるということです。
カイロ鉄庵(くろがねあん)では、お客様の症状にあわせ、最適な施術をご提供することが可能です。
このように全身に影響を及ぼす仙腸関節。
これからも、カイロ鉄庵(くろがねあん)では、カイロプラクティック・整体をベースとした仙腸関節の矯正を通じて、より多くの皆様の健康に貢献していきたいと考えています。
