腰痛でお悩みの方へ
つらい腰痛でおこまりではありませんか?






・一般的に腰痛の原因は、腰周辺の筋肉の炎症や、背骨の関節の炎症、靭帯の損傷などと言われてます。
・特に姿勢の不良や運動不足などの生活習慣から発症することが多いです。
・姿勢の不良とは、長時間悪い姿勢を続けてしまうことです。

・デスクワークのお仕事をされている方は、長時間腰を丸めた「猫背」の姿勢で座ってしまいがちです。
・この「猫背」の姿勢は、実は腰にものすごく負担がかかっているのです。(下図参照)
・腰は本来、前方へゆるくカーブすることによって、背骨や骨盤にかかる負担を軽減しています。
・すると、腰周辺(お尻周りも含む)筋肉が緊張し、血液やリンパ等のめぐりが悪くなり硬くなってしまいます。
・硬くなった筋肉には、老廃物質が滞り痛みを引き起こします。
・このような状態が続くと、慢性的に腰周辺の筋肉が硬くなっていしまい、座っている時だけでなく、あらゆる姿勢で腰が痛くなるのです。

・このほかに、自律神経のアンバランスから腰痛を発症するケースもあります。(心理的ストレスに起因する腰痛がこれにあたります。)
・また、がんのような内臓疾患も腰痛を引き起こす原因となります。
腰痛の原因
一般的に腰痛の原因には、以下のようなものが考えられます。
1.筋肉の問題
2.骨(骨格)の問題
3.内臓の問題
4.その他
1.筋肉の問題
2.骨(骨格)の問題
3.内臓の問題
4.その他の原因
カイロ鉄庵(くろがねあん)の腰痛施術
・次に、硬くなってしまっている腰・骨盤周辺の筋肉をほぐします。
・そして、ゆがんでいる背骨をカイロプラクティックテクニックで矯正します。
・また、症状によっては、自律神経にアプローチするテクニックも適用し、腰痛の根本治癒を目指します。
・根本治癒とは、痛みがなくなるだけでなく、将来的にも痛くならないような体を手に入れること(体質を変えること)です。
終わった時に本当に腰が軽くなります

M様 /会社員
毎日ハードな立ち仕事をしていて、肩こりとかの悩みもありますが、一番辛いのは腰の痛みです。
たまにマッサージに行ったり、毎日湿布をはったりストレッチもしていますが、午後になると腰の鈍痛が酷くなって本当に辛いです。
先生には前に肩こりでお世話になったことがあって、安心してお願いできました。痛い腰そのものだけでなく、腰以外のツボ(?)のような部分も押してくれて、終わったときには痛みが激減して本当に腰が軽くなります。
毎日の仕事で、どうしても痛みがぶり返してしまいますが、その都度お願いして助けてもらっています
※施術効果には個人差があります。
足のだるさやむくみまで無くなりました!

M様 /会社員
10年来の腰痛持ちで、これまでにも病院から接骨院まで色々と通ってはやめ、通ってはやめを繰り返してきました。
最近になり寝ている間にもズキズキするのが辛く、こちらにお邪魔してみました。
丁寧な治療はもちろんですが、くわしく原因まで説明して頂いたのが一番安心できました。
1度の治療で随分楽になり、夜中に痛みで目が覚めなかったのが嬉しいです。
今では痛みは殆ど感じず、不眠に悩まされることがなくなりました。意外だったのは足がすごく軽くなったこと。
治療で体全体をほぐして頂いているからなのか、足のだるさやむくみもなくなりました。
※施術効果には個人差があります。
ご予約・アクセス
ご予約・お問い合わせの電話をいただきましたら、
「はい、カイロ鉄庵(くろがねあん)です。」
と対応いたしますので、
「ホームページを見て、予約(問い合わせ)をしたいのですが」
とお伝えください。
ご予約の際、下記の2点についてお伺いいたします。
1.ご希望の日にち(お問い合わせの場合はお問い合わせ内容)
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営業時間外も、電話を留守番電話設定にしておりますので、お気軽にご連絡ください。
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営業時間
料金

初回60分

・VISA,MasterCard,JCB,American Express,ダイナース 他

〒211-0011
神奈川県川崎市中原区下沼部1760−4
<<JR横須賀線武蔵小杉駅より約6分>>
新南口改札を出、デリド(Deli°f)の手前の小道を左折。
道路に突き当たったら左折。
右手にNECのタワーを見ながら徒歩3分で南武線の踏切に。
そのまま直進し、一つ目の角(串ぎゅうさんの手前)を右折。30秒直進した右手です。
<<JR南武線向河原駅より約2分>>
改札を出たら右折し、一つ目の角(串ぎゅうさんの手前)を右折。
30秒直進した右手です。

目次
ぎっくり腰の原因と予防法
カイロ鉄庵には、ぎっくり腰の患者さんが多数来院されております。

ひどいぎっくり腰になると、仕事や学校を休んだりしなければならないケースもあります。
また、慢性的に季節の変わり目になるとぎっくり腰になってしまうというかたもおられます。
今回はなぜぎっくり腰になるのか、その原因と予防策についてご紹介します。
ぎっくり腰のきっかけ
もう一段あると予想していて階段がなかったときのつまずきや、階段を踏み外したときの衝撃は、誰でも経験があるでしょう。

不意に起こる予測していなかったときにおこる衝撃の強さは、破壊的なものがあります。
ちょっとしたきっかけで起こるギックリ腰も、十分な準備ができていないのに、加重などのストレスが腰にかかることで、筋肉や腱、靭帯、関節等の部位に傷害がおきて発症します。
特に午前中は、歯を磨いたり、顔をあらったり、シャワーを浴びる等の、なにげない日常の動作で発症する場合もあります。

というのも、起床直後など長時間寝たあとには、椎間板という骨と骨の間にあるクッションが水分をふくんでパンパンになって、腰の神経組織を圧迫しやすくなっているからです。
また、ぎっくり腰になると、身体はそれ以上のダメージから関節を守るため、自己防衛的に筋肉の攣縮(れんしゅく)を起こします。
筋肉の攣縮とは、筋肉が意図せず勝手に収縮したり、小さな刺激に過敏に反応してしまうことです。
これは加重などのストレスが発生した部位で、局所的に神経が混乱して、脳からの指示命令機能に不具合が起きていると考えることができます。
ぎっくり腰になると、ちょっとした動きでも大きな痛みが伴うのはこのためです。
ぎっくり腰の原因は?
また、筋肉自体に疲労が蓄積している場合など、筋肉に生理的な問題があると、攣縮はさらにひどくなり、制御できない状態になります。
こうした筋肉の過度の攣縮は、疲労の蓄積や不規則な生活で起こる、内臓の生理的な変調にも関連しています。
このような内臓の生理的な変調は、自律神経を通じて、神経反射として脊髄に作用し、運動神経にも支障をきたします。
そして、筋肉の持続的な緊張という形であらわれるのです。
つまり、内臓を支配している自律神経と、筋肉を支配している運動神経が、脊髄の同じ部分から分岐しているため、「内臓の不調が筋肉の攣縮を引き起こす」ということになるのです。
また、内臓の生理的な変調は、筋肉の血液やリンパ液の循環を損ね、生理的な環境を悪化させているというのも、このような現象を引き起こす原因となっています。
つまり神経・筋肉・内臓・循環器等の身体の各部のそれぞれが全体と調和し、役割を正しく果たしていいないとぎっくり腰になりやすいということです。

いいかえると、身体が疲れているのに休憩をとらず頑張り過ぎたり、不規則な生活をつづけていたり、乱れた食生活をつづけていると、身体のバランスが崩れて、ぎっくり腰になりやすいということになります。
ぎっくり腰の予防
朝に気を付ける
背骨と背骨の間には椎間板とよばれる組織が存在します。

椎間板は、背骨が体重を支えながら動くうえで、クッションの役割や、背骨の前後左右のバランスをとる役割を果たしています。
ぎっくり腰になる方は、この椎間板が神経組織を圧迫することが原因で、急性の腰痛を引き起こしている場合があります。
このような方は、朝に注意が必要です。
椎間板はほとんど水分でできているのですが、夕方になると比較的薄くなります。
これは、昼間立って(座って)活動することで重力がかかり、椎間板から水分が抜けてくるからです。
逆に、朝は睡眠中に横になって重力から解放され水分が補充されているので、椎間板はパンパンになっています。
椎間板が水分でパンパンになった状態というのは、神経組織を圧迫しやすい状態でもあります。
朝顔を洗ったり、歯を磨いて口をゆすごうとしたときにぎっくり腰になる方が多いのは、このような原因なのです。
朝は単純な動作でも、腰が丸くならないよう注意しましょう。
身体を冷やさない

たとえば、夏でも冷房の効いた室内に長時間同じ姿勢で座っていると、腰の血流は悪くなります。
筋肉や腱、靭帯等の軟部組織は柔軟性が失われ、少し動いただけでも、微細な損傷を受けやすい状態になってしまいます。
寒い室内・屋外で、長時間の作業をするときは、適度な休憩をとり、ストレッチしたり軽い体操をしましょう。
夏に多いのは、ぎっくり腰や寝違い等、夜間に冷えた組織を急激に動かそうとして起こる、急性の炎症です。
寝るときは、クーラーはタイマーをかけ、扇風機は直接肌にあたらなくするなどの工夫が必要です。
かがむときに注意
腰は自然な前弯(前へのカーブ)がキープされている限り、腰痛が起きることはほとんどありません。人間の背骨は、もともとC字型(胎児が丸くなっている状態)で生まれてきます。
その後、ハイハイができるようになると、周りの状況が見えるように、首の前弯ができてきます。
そして、つかまり立ちができるようになると、今度は、腰の前弯ができるようになります。
つまり、人間が立って活動するには、「腰の前弯」が必要なのです。
ただし、日常生活のなかで、顔を洗ったり、下に置いてあるものを持ち上げようとするときに、どうしても腰をまげて持ち上げてしまいがちです。
このように腰を曲げてしまうと、椎間板が後方にせり出し、神経を圧迫してしまう可能性があります。
したがって、かがむときは、腰の前弯をなるべくキープしたまま、膝や股関節を曲げるようにして腰をおろすようにしたほうがよいでしょう。
適度な運動をする
現代人の多くは、一日のほとんどを椅子に座って過ごすことが多いもの。特にパソコンが普及した昨今は、眼も酷使している方も多いのでは。
このような状態で長時間過ごしていると、一日の大半を腰で体重を支えることになるため、腰に疲労物質がたまり、筋肉が冷え固くなります。
パソコン業務で交感神経が優位な状態がつづくと、余計に血流が悪くなり、疲労物質がうまく流れてくれません。

このような状況を避けるために、長時間のデスクワークのときは、定期的にストレッチや軽い体操をとりいれるようにしましょう。
血流を良くすることで、疲労物質がながれ、患部に栄養素が届くようになります。
また、同じ姿勢を長く続けて作業する方は、局所的に負荷がかからないよう、定期的に姿勢を変えましょう。
座っている仕事が長い人は、1時間に一度周囲を歩いてみるなど。
逆に立ち仕事が続く方は、たまには座って休憩をしましょう。
ミネラル不足に気を付ける

暑い夏の季節は、汗をかく機会が多いので、ミネラルが不足しがちになります。
汗にふくまれるナトリウムなどのミネラルは、筋肉の収縮と弛緩に大きなかかわりがあり、これらが不足するとつりやすくなったり、肉離れしやくすなったりします。
このようなことが腰の筋肉で起きると、ぎっくり腰になります。
天然塩等で塩分をしっかりとって、ミネラルが不足しないよう、食生活にも注意しましょう。
整体・カイロプラクティックによる施術の実際

カイロプラクティックは、背骨の神経圧迫の箇所を解放し、脳からの神経伝達の阻害要因をなくすことで、人間が本来持っている自然治癒力(イネイトインテリジェンス)を活性化させることを目的とした療法です。
このイネイトインテリジェンスの流れが滞りなく円滑に進んでいることが、理想的な身体の状態であるといえます。
インテリジェンスの流れが回復することによって、その神経が支配する内臓・筋肉・循環器に至るまで健全な作用が及ぶことになるのです。
簡単にいうと、ぎっくり腰だけでなく、その背景にある生理的な不調などにも、間接的にアプローチしようとするのがカイロプラクティックの施術なのです。
慢性的にぎっくり腰になっているような方は、「疲れていないか」「(ストレス等で)悩んでいないか」「便秘や下痢・消化不良など内臓機能に不調がないか」」等、ご自身の身体と相談してみてはいかがでしょうか。
思い当たる節があるようでしたら、生活を変えるチャンスです。
適度に休憩をとって、自律神経を整えるよう規則的な生活をし、血流をよくするよう身体を温めることで、ぎっくり腰を予防できるでしょう。

なぜ、なにもしていないのにぎっくり腰になるの?
カイロ鉄庵に来院される患者さんのなかに、「顔を洗っているだけでぎっくり腰になった」「振り向いただけで首がまわらなくなった」等、日常の動作で大きな痛みを引き起こす方がおられます。

また、同じように交通事故にあっても、同乗者は大丈夫なのに、自分だけむちうちが治らないというかたもおられます。
このように、本人は自覚症状がなく、原因がわからない痛みが起きると、人は不安になるものです。
今回は、このような自覚のない痛みがなぜ起こるのか、その発生原因について考えてみたいと思います。
防御的筋スパズム

スパズムとは、意図せずに筋肉が収縮してしまうことです。
防御的筋スパズムとは、外傷等が起きたときに、損傷した部位を守ろうとして、筋肉が刺激に対して過剰に収縮してしまうような状態のことを言います。
ぎっくり腰のときなど、少し身体を動かそうとしただけで、さすような痛みを感じることがあるのは、この一例です。
防御的筋スパズムに結びつく出来事には、転倒、不適切な荷物の持ち方、交通事故、予期しない突然の動きなどがあります。
人体は、このような防御的筋スパズムを引き起こすようなストレスに対し、ある程度の適応力があります。
ただ、このようなストレスが限度を超えると、とたんに身体は適応力の余裕がなくなります。
そして、この適応の幅には個人差があるようです。
最終的に、これ以上適応できないポイントに行きついて、生理的適応範囲を超えてしまうと、少しの刺激でも防御的筋スパズムを引き起こしてしまいます。
たとえば、ある人は何かを拾うためにかがむという姿勢を反復することに、なんの支障もなかったとします。
ところが、今日はその人は同じ動作をして腰を痛めてしまうということがあります。
このように、外傷は特別な動きで起こるのではなく、生きていくうちに蓄積されたストレスによっても引き起こされる場合があるのです。
これは、英語のことわざでいう「ラクダの背に乗せた最後の一本のわらが背骨を折る」という現象です。
同じ事故に遭ったのに
このように、なにげない日常生活のを送っているだけでも、何年もの間、身体の特定部位にストレスがかかっていたり、関節の可動域が低下したりといった現象が起こります。
これは、身体の柔軟性に影響し、間違った姿勢に結びついてしまいます。
身体がこのような状態にあるときに、事故等で大きなストレスがかかると、一番のウィークポイントに障害があらわれやすくなります。
たとえば、同じ自動車事故に遭った5人の人は、まったく違った障害を追う可能性があるのです。
ある人は腰痛、ある人は肩の痛み、また別の人は頚部痛や、顎関節の痛みを経験することになります。
したがって、今ある痛みというのは、事故が起きた時の身体の状態と、それまでにあった日常生活のストレスに起因する機能障害と両方に関係するのです。
カイロプラクティックはこのような痛みに対し、問診や検査等を通じて、機能障害の部位を特定します。
今ある痛みというのは、事故が起きた時の身体の状態と、それまでにあった日常生活のストレスに起因する機能障害と両方に関係
そして、施術を通じ身体の機能向上と、ストレスにたいする適応力を向上するお手伝いをします。
原因不明の痛みがある場合は、信頼のできるカイロプラクティックフィジシャンの施術を受けてみることがおススメです♪

消炎鎮痛剤で腰痛が治らないわけ
カイロ鉄庵(くろがねあん)には、多くの腰痛患者さんにご来院いただいております。

多くの患者さんが、消炎鎮痛剤や湿布を使用した経験があるとのことですが、いまひとつ根本解決には至っていないようです。
今回は、なぜ消炎鎮痛剤で腰痛は治らないのかということと、効果的な腰痛の施術法についてご紹介します。
慢性腰痛の原因
慢性的な腰痛は、筋肉の疲労が続いて、疲労物質がたまったことが原因で発症します。
このタイプの腰痛は、仕事の終わりや休憩中に痛みがでるという特徴があります。
中高年の腰痛の患者が多いのは、加齢で衰えた筋肉が、日常的な動きでも疲労するようになっているためだといえます。
筋肉疲労の後に痛みが出るとき、患部では血流が回復して疲労物質を取り除こうという反応が起こります。
疲労物質がたまると、その場所には必要な分の血流が送り込めず、血流障害が起こります。

そして安静にしたときに少しずつ血流が回復して痛くなるのです。
つまり、痛みというのは本来筋肉や関節などの組織を修復するときに起こっている反応なのです。
急性腰痛の原因

急性の腰痛は、腰周囲の筋肉や腱、靭帯等が損傷した時に起こります。
急に重いものを持ち上げたり、転んだり。。。
捻挫の場合は靭帯が、肉離れや打撲の場合は筋・筋膜が、外力によって大小さまざまな損傷を受け、その部分を中心に痛んだり、腫れたりします。
損傷を受けた部分の細胞は壊れてしまいます。
細胞膜が破れて細胞の中にあった細胞液が周囲に流れ出したり、近くの毛細血管が切れて血液が流れ出したりします(これを総称して「内出血」といいいます。)
これらの液体は、まだ無事な細胞の周囲に浸透し、細胞と細胞の間を浸します。
けがによるダメージで毛細血管が切れると、生きる為に必要な酸素や栄養素の補給路が断たれることになり、細胞は途端に死滅の危機に瀕します。
更に、壊れていない健康な毛細血管にも内出血の影響は及びます。細胞の外に染み出した細胞液や血液は、その水圧によって周囲の毛細血管を押し曲げます。
毛細血管は本来、細胞に隣接して酸素や栄養分を送り届けているのですが、この押し曲げられるという物理的刺激によって、本来あるべき位置から引き離され,正常な血液循環が阻害されてしまうのです。

その結果、健康な細胞の酸素や栄養素不足に拍車がかかることになります。
このように、破壊された細胞の周囲の細胞が酸欠状態によって死滅していく現象を「二次的低酸素障害」と呼びます。
消炎鎮痛剤が痛みを止めるしくみ
このとき、血流を増やすために働くものにプロスタグランジンがあります。
血管が拡張したときに、血管周囲の神経が痛みを感じるのです。
痛みが非常に強いときに発熱を伴うのは、プロスタグランジンによる働きなのです。
では、このような「痛み」に対して、消炎鎮痛剤はどのように作用するのでしょうか。
消炎鎮痛剤は、プロスタグランジンの産生を阻害する薬剤です。
血管を開くプロスタグランジンを阻み、血管を閉じるように働きかけるのです。
すると、押しかけていた血流や痛み物質がせき止められるので、痛みも止まるというわけです。
ここまでお読みいただいたかたはお分かりのとおり、この作用は痛みを一時的に止めているだけにすぎません。
そして、血流を阻害しているために、損傷を起こしている組織そのものの修復も進みません。
つまり、治癒反応を止めてしまう消炎鎮痛剤では腰痛は完治しないのです。
消炎鎮痛剤を使うタイミング

腰痛を効果的に施術するには、二つのポイントがあります。
1.被害を最小限に食い止める
2.組織の修復を早める
1.の「被害を最小限に食い止める」タイミングは、重いものを持ったり、転んだり、ひねったりして、腰の筋肉や靭帯等を損傷してしまった場合、つまり急性の腰痛を発症したときです。
前述したとおり、急性の腰痛が発生した場合、「二次的低酸素障害」が発生し、患部の周辺の健康な細胞も傷つけてしまいます。
このようときは、意図的に患部への血流を阻害することによって、健康な細胞を傷つけるという被害を最小化することが必要になります。
つまり、急性の腰痛に限っては、消炎鎮痛剤は有効ということになります。
ただし、消炎鎮痛剤を使い続けると、血流そのものが阻害されるため、2.の組織の修復は遅れてしまうことになります。
したがって、消炎鎮痛剤は「急性腰痛」の「急性期」にのみ使用すべきということになります。
一般的には、受傷直後の48時間がこれに該当します。
48時間を経過したら、患部は血流を良くした方が2.の組織の修復が促進され、回復は早まります。
消炎鎮痛剤がさまざまな害をもたらす?

消炎鎮痛剤の血管を閉じる働きは、患部だけでなく全身に影響を及ぼします。
これは血圧の上昇を招き、強い交感神経緊張状態になります。
すると高血圧や夜眠れなくなるという症状が起こります。
顆粒球が増えるので、胃があれるのはじめとして、全身の組織や消化管の粘膜を破壊していきます。
これらは長期の服用によりもたらされる副作用です。
長期にわたる使用は避けるべきでしょう。
血流を増やして腰痛を解消する!
「痛み」は不足していた血流が回復して組織が修復されていくときのサインです。
ですから、施術法としては「急性症状」の「急性期(受傷後48時間)」以外は、どんどん血流をふやして、組織を修復させればよいのです。

血行をよくする入浴や、筋トレ等を生活習慣に取り入れると効果的です。
また、筋トレは筋力アップにもつながり、腰痛そのものの始まりである「筋疲労」への対策となります。
特に、筋力の低下している中高年や、肥満で筋疲労を起こしている患者さんには重要です。
消炎鎮痛剤は、前述した通り急性の痛みを取るには有効ですが、完治のためにはむしろ障害となります。
慢性的な腰痛から脱却するには、消炎鎮痛剤の使用を停止すべきです。
せっかく血流を増やす努力をしても、血流を止める消炎鎮痛剤を使用してしまえば効果が相殺されてしまいます。
飲み薬も湿布も、完治には不必要なのです。
